追記: 2015年モデルのFire, Fire HDの情報は下記へどうぞ。
新 Fire (2015) HD 8/10 発表 ー 仕様比較
2014/10/2 Kindle (2014)到着。10/16 Fire HD6到着。10/30 Kindle VoyageUS版到着。レビュー記事は↓をどぞ。
New Amazon Fire HD6 (2014) 到着、速攻レビュー
Kindle Voyage (2014) 国内発売先行レビュー
日本時間2014年9月17日、新Kindleシリーズが発表になった。
今回の日本向け新製品は下記の通りになる。
今回、新FireシリーズからはKindleのブランドが外されている。今後はタブレットはFireブランド、E Ink搭載の電子リーダはKindleブランドと分けて展開していくようだ。いずれにせよ、現行製品とまじるとどれが新しいのか古いのか、区別が難しい。
日本向け新製品は上記5種類になるが、今回これまで米国でしか投入していなかった、広告付き(キャンペーン付き)モデルの展開も行われる。
いずれ当ブログのKindle FAQも新製品に合わせて更新しなくてはならんので、今回の新製品と旧製品の比較表を作成してみた。こちらを参照しながら、各新製品のキーポイントを、FireシリーズとE InkのKindleシリーズで順番にまとめておく。
[Fireシリーズ新製品]
今回の目玉はFire HD 6/7になる。注目はなんといっても価格。6インチ 8GBモデルならクアッドコア搭載で11,800円(税込)と、ブランド製タブレットではぶっちぎりの低価格だ。
米国価格では$114(税抜)の製品にあたる。円安、消費税8%を加味して考えると、かなりの戦略的価格になる。7インチモデルもかなり安いが、6インチのように為替レートを下回る様な価格設定ではない。
また、Fire 6/7はシリーズとして初めて、カラバリ展開を行う。ブラック、ホワイト、ピンク、シトラス、ブルーの5色が用意される。低価格とカラバリで初めてタブレットを買うユーザーも取り込む気満々である。
Fire HDXは8.9がアップデートされた。仕様をみるに同じ筐体で、ボードデザインを変更し、プロセッサーの変更・クロックアップや、オーディオ機能の向上などに留まっているようだ。旧モデルと同様、LTEモデルが国内展開されないのは残念である。不思議なことに、Fireシリーズでは広告つきモデルの展開はない。円安の影響でじわじわと値段が上がっているのを抑えるのにもいいとおもうのだが。
なお、これまで米国のみの展開だったMaydayボタンが、新Fire HDX8.9で日本でも開始される。システム上にMaydayアイコンが設定され、これをタップするとカスタマーサポートが手取り足取りサポートをしてくれるというサービスだ。
Fire HDX 7は今回アップデートされていない。2013年モデルをそのまま継続するようである。
7インチモデルでFireかFire HDXかで悩んでる人は、HDXをお勧め。
16GB同士で比較すると、Fire HDX 7(2013)とFire HD7の価格差は、たったの1520円。在庫処分の意味合いもあるんだろうけど、この値付けでFire HD7 16GB買っちゃう人って、、いるんかね。解像度もダンチだし、HDX 7の方が30g以上軽いし。
Kindle Fire 2014年モデル比較表
Fire HD 6/7 (2014) | Kindle Fire HDX 7/8.9 (2013) | Fire HDX 8.9 (2014) | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 6″ カラー液晶パネル 1280 x 800 252ppi7″ カラー液晶パネル 1280 x 800 216ppi | 7″ カラー液晶パネル 1920×1200 323 ppi8.9″ カラー液晶パネル 2560×1600 339ppi | 8.9″ カラー液晶パネル 2560×1600 339ppi |
ユーザ・ インタフェース | 10点マルチタッチ 電源、音量スイッチ | ← ← | ← ← Maydayボタン |
本体色 | ブラック、ホワイト、 ピンク、シトラス、 ブルー | ブラック | ← |
外寸/ 重量 | HD6 169 x 103 x 10.7mm 290gHD7 191 x 128 x 10.6mm 337g | HDX7 186x128x9.0mm 303gHDX 8.9 231x158x7.8mm 374g | 231 x 158 x 7.8mm 375g |
CPU | MediaTek クアッドコア 最大1.5GHz (1.5Gx2、1.2Gx2) | Snapdragon 804 クアッドコア2.2GHz | Snapdragon 805 クアッドコア2.5GHz |
ストレージ容量 | 8/16GB | 16/32/64GB | ← |
外部接続 | マイクロUSB (USBホスト対応) (HDMI変換出力対応) | マイクロUSB (USBホスト非対応) (HDMI出力非対応) | マイクロUSB (USBホスト対応) (HDMI変換出力対応) |
カメラ | インカメラ VGA リアカメラ 2Mp (HDR対応) | HDX7 インカメラ (720p)HDX8.9 インカメラ 720p リアカメラ 8MP LEDフラッシュ | インカメラ 720p リアカメラ 8Mp LEDフラッシュ |
使用可能時間 | 8時間 | HDX7:11時間 書籍のみの場合17時間 HDX8.9:12時間 書籍のみの場合18時間 | 12時間 書籍のみの場合18時間 |
データ通信 | なし | 国内向けはなし米国向けはLTE搭載 モデルあり | 国内向けはなし米国向けはLTE搭載 モデルあり |
WiFi | 802.11a/b/g/n シングルアンテナ | ← MIMO | ← HT80 MIMO |
Bluetooth | あり | ← | ← |
オーディオ | ドルビーオーディオ HD6 モノラルスピーカ HD7 ステレオスピーカ | ドルビーデジタル ステレオスピーカ | ドルビーオーディオ X2 ステレオスピーカ ドルビーAtmos |
価格 | HD 6 8GB:11,800円 16GB:13,800円 HD7 8GB:16,280円 16GB:18,280円 | HDX 7: 16GB:19,800円 32GB:24,800円 64GB:28,800円 HDX8.9: 16GB:40,980円 32GB:47,180円 64GB:53,280円 | 11月4日発売予定 16GB:40,980円 32GB:47,180円 64GB:53,280円 |
付属品 | USBケーブル 5W 充電器 | USBケーブル HDX7: 5W 充電器 HDX8.9: 9W 充電器 | USBケーブル 9W 充電器 |
[Kindle E Inkシリーズ新製品]
今後KindleはE Ink搭載電子ブックリーダを示すブランドになるようだ。だが、ここではKindle E Inkシリーズと便宜的に呼んでおく。というのも、KindleブランドがついたKindle Fire HDX 7も現行品と残っていたりするからだ。
さて、今回のE Inkシリーズの目玉は、Kindle Voyageになるかと。Kindle Voyageは300ppiと、一時のレーザープリンター並の高解像度の新型E Inkパネルを搭載する。
海外のレビューを見るに、その表示の美しさは絶賛されているようである。ただし、このぼやーじ、お値段はちょっとお高い。最安値が広告付きWiFiモデルで、21,480円。広告なしWiFi+3Gモデルが最高値で、28,680円。おそらくKindle E Inkシリーズでは市場最高値ではないだろうか。
コストを掛けているだけあって、Kindle VoyageはKindle史上最薄に仕上がっている。タッチパネル搭載モデルとしては最軽量でもある。その他の機能についても、前面強化ガラスパネルと静電式タッチパネルの採用による、通常のタブレット同様のフラットな画面、自動調光式のフロントライト、ページ送り専用のhaptic付き圧力センサーのベゼルへの内蔵など、様々なアップグレードがされている。触ってみないとわからないが、全体にかなり高級感のあるデザイン・質感に仕上がっていると期待される。
▼米国c|netによる、Voyageのレビュー動画。最後の方で無印Kindleも出てくる。
もう一つのE Inkシリーズの新製品は名付けて、”Kindle” 、、ってオイ。完全に無印のKindleに製品名が戻ってしまった。
Kindle (2014)は、Paperwhiteよりも解像度を落とし(212ppi → 167ppi)、フロントライトが搭載されていないモデルと考えるとわかりやすい。
Fire 6/7と同様、Kindle (2014)の攻めのポイントは価格になる。キャンペーン付きモデルなら6980円。10月12日まで限定ではあるが、プライム会員であればさらに3000円OFF、3980円で購入できてしまう。
Kindle Paperwhiteは今回アップデートされていない。ただし、これまで国内展開していなかった、キャンペーン付きPaperwhiteが追加で10月4日から販売される。
Paperwhiteシリーズの今後だが、Voyageが高めの価格設定で、無印Kindleがエントリー・スペックなので、おそらくPaperwhiteの販売は今後も継続すると思われる。
ところで、国内初展開のキャンペーン付きモデル、どの程度の広告が入るのか、気になる人も多いかと思うので、ここで米国のキャンペーン付きモデルの実際の画面で紹介しておく。
▼スクリーンセーバー状態のKindle Paperwhite。
左がキャンペーンつき、右がなしのモデル。
このように、電源オフの状態ではスクリーンセーバーに代わり、広告画面が表示される事になる。もっとも、スクリーンセーバーの画面自体が右にあるような、どうでも良い画面なので気にならないっちゃ気にならない。でも、サラ金の広告とかが年中表示される事になったらやだなあ。広告は定期的に新しいものに入れ替わるようだ。
▼キャンペーン付きモデルの電源を入れると、広告画面の上に、−広告商品の詳細を見る– ボタンと、『画面をスワイプしてKindleをロック解除』の表示でワンクッション入る。
キャンペーンなしの標準モデルは、電源を入れるとすぐにトップメニューに行く。
▼トップメニューが表示されると、キャンペーン付きモデルでは、画面の再下段にバナー広告が出ている。
実際に広告が入る部分は、上記のスクリーンセーバーと、トップメニュー下段のバナー広告だけになる。Amazonはポリシーとして、読書時のストレスにならないよう、書籍表示中の画面には広告を入れない。キャンペーン付きモデルは2000円引きぐらいで提供される。これをお得とみるかどうかは各人の判断だと思う。米国ではキャンペーン付きモデルを購入後、有償で広告を外すサービスも提供されている。
私はKindle Voyage WiFi + 3Gモデルと新Kindle(キャンペーン付き)を各1台注文した。こちらも到着次第当ブログのエントリや、Kindle FAQのアップデートでお知らせしたい。
追記: Kindle (2014) & Fire HD6 到着。レビュー記事は↓をどぞ。
New Amazon Fire HD6 (2014) 到着、速攻レビュー
Kindle E Inkシリーズ 2014年モデル比較表
Kindle Paperwhite (2013) | Kindle Voyage (2014) | Kindle (2014) | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 6″ E Ink®パネル (Carta) 758×1024 212ppi モノクロ 16階調 フロントライト | 6″ E Ink®パネル (Carta) 1080×1440 300ppi モノクロ 16階調 自動調光フロントライト PW比39%輝度向上 反射防止強化ガラス | 6″ E Ink®パネル(Pearl?) 800×600 167ppi モノクロ 16階調 フロントライトなし |
プロセッサ | Freescale i.MX6SL 1GHz (256MB RAM) | Freescale i.MX6SL 1GHz (512MB RAM) | Freescale i.MX6SL 1GHz (256MB RAM) |
ユーザ・ インタフェース | 静電容量タッチパネル ハードキー: 電源のみ | 静電容量タッチパネル ハードキー: 電源キー ページ送りボタン x4 | 赤外線式タッチパネル ハードキー: 電源のみ |
本体色 | ブラック | ← | ← |
外寸/ 重量 | 169 x 117 x 9.1mm 206g (WiFi) 215g (3G+WiFi) | 162 x 115 x 7.6 mm 180g | 169 x 119 x 10.1mm 191g |
メモリ容量 | 4GB (US版は2GB) | 4GB | ← |
使用可能時間 | 8週間 (ワイヤレスOFF時) | 最長6週間 ワイヤレス接続オフで1日30分使用 | 最長4週間 ワイヤレス接続オフで1日30分使用 |
ワイヤレス | 802.11b/g/n GSM + HSDPA (3Gモデル) | ← ← | 802.11b/g/n |
オーディオ | なし | ← | ← |
価格 | WiFi 10,280(広告付き) 12,280(広告なし) WiFi+3G 15,480円(広告付き) 17,480円(広告なし)※広告つきモデルは 2014年発売 | 11月4日発売 WiFi 21,480円(広告付き) 23,480円(広告なし) WiFi+3G 26,680円(広告付き) 28,680円(広告なし) | 6,980円(広告付き) 8,980円(広告なし) |
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