【レビュー】iPhone 8でQiワイヤレス充電を検証してみた件

iPhone6をずーーーっと何不自由なく使ってましたが、今回はiPhone 8を発売日に入手しました。理由はワイヤレス充電対応、しかもまさかのQi方式採用、これは買うしかありません。
手持ちのPanasonic、MaxellのQi充電器に加えて、最新型のAnkerの急速充電対応のPowePort Qi 10を使用して、iPhone 8のQiワイヤレス充電を検証してみました。


(画像出典: Apple)

iPhone 8はApple Storeオンラインで注文、64GBのゴールドにしました。iPhone 8のゴールドは自分的に好きな、本物のピンクゴールドに近い色合いだったのもあり。iPhone 7とかのピンクゴールド、あれはゴールドどころか金属色にも見えず、ピンクが強すぎと思います。

▼到着してまず感心したのは梱包箱。開けると段ボール一枚板になってました。

開けるのも楽だし、捨てるのも楽。梱包材コストも安くなると思います。梱包箱の大きさ自体も非常にコンパクト。梱包に無駄が多すぎなアマゾンにも見習って欲しいものです。

早速手持ちのPanasonicとMaxellのQi充電器で試してみます。どちらも6年ほど前の製品です。当時はドコモがQi対応端末に力を入れていて、多くの国内電器メーカーもQi対応製品を出してのですが、今ではどのメーカーも撤収モードで、流通在庫はもうないかと思います。

まずはPanasonicのQE-TM101からテストしてみましょう。Qiは充電器側の送電コイルが、端末側レシーバの受電コイルに電磁誘導で給電します。Qi対応レシーバをQE-TM101の上に置くと、内部の送電コイルは、モーター駆動でレシーバを置いた位置に移動します。これによって、QE-TM101の上部、どの位置に端末をおいても自動的に送電コイルが追いかけて充電してくれるというわけです。

▼QE-TM101にiPhone 8を載せると、送電コイルが移動して充電が始まりました。

iPhone 8を手持ちの古いQi充電器の上に置いただけで、問題なくワイヤレス充電できるのは感動です。

次は、MaxellのWP-PD10でテストしてみます。このWP-PD10も流通在庫はもうないと思いますが、一台に2つ送電コイルを持っており、一度にQi対応製品を2台まで充電することができます。

▼iPhone 8の中心あたりの部分を、Qiマークに合わせて置くと充電が始まりました。

▼一緒にQi対応のNexus 7 (後期型)も充電できました。

iPhone8をWP-PD10で充電するのは初めてなので、最初は充電できる位置を見つけるのに少し戸惑いました。

充電スイートスポットを見つけてコイルが移動する機構を持つQi充電器は実際のところQE-TM101ぐらいしかありません。ですので、Qiの充電をする際には、慣れるまでは充電できる位置にパッと置けなかったり、ぶつかって場所がずれてしまったりしてイラっとしたりすると思います。

Apple純正のワイヤレス充電器、AirPowerでは、3台のデバイスを同時に充電できると言っていますが、下の写真のように、ポンポンと適当において充電できるようになるのでしょうか。

それとも、一台ずつ充電ポイントを探しつつ、置いたものの位置がずれないように、そーっと置いていくのでしょうか。


(画像出典: Apple)

さらに、上記のPanasonic/Maxellの充電器では、充電中に電磁誘導の同期(という言葉が正しいかどうか?)が外れたり戻ったりする現象が不定期に発生していました。QE-TM101では、その際にコイルが端末を再探索に動いてことさら煩わしいです。以前、iPhone 6にQiレシーバをつけて使っていました。この同期が外れる際と、置いた状態で充電完了・開始を自動的に繰り返す際にバイブ音がブーブーブーブー(Panaだとさらにモーター音が追加) やかましく鳴り響くため、家族から苦情が出てやめてしまいました。

(あと、JBしてた時は、充電バイブを無効にするツールとかあったのですが)

今回iPhone 8でも結果は一緒でした。やはり充電が急に止まってまた開始する現象が発生します。ただ、良いことが一つありました。iPhone 8では、マナーモード時の充電開始バイブが非常に微かにブッと鳴るだけなので、充電断続が発生してもあまり気になりません。この問題を発見したiPhone開発チームの、後ろ向きな対処だと思われます。

PanasonicとMaxellの充電器、どちらもQi初期型の製品になります。最新型の充電器だとどうなるのかと思い、信頼のできそうな製品を購入、テストしてみました。

※5W/10W対応の2種類があります。Amazonでは10W品が売り切れの場合、5W品が表示されることがあります。ご注意ください。

日本メーカーが撤収モードなので、Qiの充電器と言えばノーブランドか、あまり名の知られていない中国メーカー製ばかりです。充電器とバッテリで定評のあるAnker製なら間違いないだろうと思い、これにしました。このAnker PowePort Qi 10は、10Wまでのワイヤレス充電に対応しています。PanasonicとMaxellのやつが売られていたころのQi仕様では最大5Wまでだったのですが、最新のQi仕様では最大15Wまで給電できるようになっています。将来、iPhone8のワイヤレス充電仕様がアップデートしたら、PowerPort Qi 10を使用して最大7.5Wでのワイヤレス充電ができると期待できます。

PowerPort Qi 10のパッケージ中身。本体とマイクロUSBケーブル、説明書など。 

PowerPort Qi 10、これまでに見たQi充電器で一番小さい。

PowerPort Qi 10は、仕様上最大出力5V1A (5W) /9V 1.1A (9.9W)とあります。

PowerPort Qi 10で急速充電モード対応するためには、Quick Charge (QC) 3.0対応のUSB充電アダプターが必要とあります。手持ちにそのような充電器はないので、最新仕様のものを買おうと、QC3.0に加えて、USB Type-Cをサポートした充電器を探したらよさげなのがあったので購入しました。

製品名がPowerAdd QC 3.0 & Type-C USBアダプタと長杉なので、以降 PowerAdd QC3.0充電器で。 

PowerAdd QC3.0充電器、パッケージ中身。

PowerAdd QC3.0充電器本体と、ACケーブルと、何か謎の台がついていました。

▼謎の台はこのようにして使うようです。ちな一番上の緑のポートがQC3.0対応です。

実は、これと同じような形状のGriffinのPowerDock 5という充電器を今まで使ってました。でも大きさは倍ぐらいあります。

▼Griffin PowerDock 5 (生産終了、画像出典: Griffin)

こいつをPowerAdd QC3.0充電器に交換したら、かなり省スペースになりました。

▼PowerDock5 → PowerAdd QC3.0充電器のビフォーアフター

写真にはないですが、PowerDock5、でっかいACアダプタが必要ですから、全体でかなり省スペースになりました。

ちょっと脱線しましたが、PowerAdd QC3.0充電器のQC3.0対応ポートに、PowerPort Qi 10を接続し、iPhone 8を充電してみます。

▼iPhone 8の中心をPowerPort Qi 10の中心部分に載せると丁度よい位置のようです

▼充電が始まると、端の部分の青色LEDが数回ぼんやりと光ります。

▼ついでに、iPhone 6に外付けQiレシーバを付けたものでもテスト。

こちらも問題なく充電できました。

あと、ケースをつけてもiPhone 8をワイヤレス充電できるか、気になる方も多いかと思います。個人的にこれまでにQiを使ってきた経験からすると、金属製やタフ仕様などを除き、大概のケースはつけたままで充電できるのではないかと思います。

今回、2種類ほどTPUケースをつけた状態のiPhone 8で、Qiワイヤレス充電をテストしてみました。

まずはこちら。

iPhone 7用とありますが、問題なくiPhone 8に装着できました。商品の説明にスリムとありますが、クリアのTPUケースにしては結構ごつく頑丈そうです。

▼問題なく充電できました。

もう一点はこちらです。こちらは上記のケースと比べると非常に薄型です。

▼こちらも、問題ありませんでした。

ここまでPowerPort Qi 10で充電テストをしていて気が付いたのですが、これまでのQi充電器で頻繁に発生していた充電の断続が発生していません。iPhone 8だけでなく、レシーバをつけたiPhone 6でテストしても同様のようですので、特にiPhone 8の手柄というわけではないようです。PowerPort Qi 10はQiの最新仕様(>1.2)に基づいて設計されています。このため、送電側の機構が改善されているのでしょうか?

iPhoneのワイヤレス充電仕様は現状5W対応、アップデートにより7.5W対応するといわれています。現状、どの程度の電力で充電されているか調べてみました。

▼iPhone 8充電中。おおよそ5W、Qi普通充電モードですね。

▼こちらはiPhone 6とアダプターで充電。こちらも5W近辺、普通充電モードです。   

iPhone 8がアップデートで7.5W急速ワイヤレス充電に対応するのが楽しみではあります。その際はまた計測してレポートします。

追記 12/4: Qi 7.5W充電に対応した、iOS 11.2がリリースされました。早速PowerPort Qi 10PowerAdd QC 3.0の 組み合わせで測定してみましたが、急速充電できていません。充電時の電力は5W程度です。取り急ぎご報告。他のアダプタとの組み合わせも検証してみる予定です。

上記のテストに使用したチェッカーはこちらです。

ちょっとお高いですが、QC 2.0/QC3.0対応準拠かどうか調べる機能があり、充電テストブロガー(笑)必携の品になっております。

現場からは以上です。

まとめ

iPhone 8、旧型のQi充電器でもワイヤレス充電できました!
Panasonic/ Maxellの充電器で確認。でも充電断続の不具合あり

Anker PowerPort Qi 10、iPhone8で快調に充電
旧型で発生していた充電の断続が起きていません

新規購入の際には、最新仕様のQi充電器をお勧めします