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【レビュー】iPhone 8の急速充電を非純正アダプタで検証

iPhone

iPhone 8と8Plusは、MacBook/Pro用のType-C ACアダプタを使用して、急速充電が可能となっています。バッテリー残量ゼロの状態から、30分で50%まで充電が可能とのことです。でも、MacBook用純正アダプターは5,200円~8,800円とかなり高価で、iPhoneの充電ごときのためだけに買っていい代物とも思えません。

iPhone 8/8Plusの急速充電は、USB Power Delivery(USB PD)という規格を利用して実現しています。USB PD規格ではType-Cのケーブルを使用して最大100Wまでの電力供給をすることができます。他社製の充電アダプタでも、USB PDに対応したものであれば、iPhone 8/8 Plusを急速充電できると、Appleからも発表されています。

 

今回、手持ちのUSB PD対応ACアダプタを使用して、iPhone 8の急速充電が可能か検証してみました。

▼今回検証したUSB PD対応ACアダプタたち


写真左から、PowerAdd QC3.0 & Type-C USB充電アダプタGoogle Pixel純正アダプタ、GPD Pocket純正アダプタです。一番右はApple純正普通のUSBアダプタです。

 

大きすぎて上の写真には収まりませんでしたが、充電アダプタもう一個検証しました。 こちら

Eizo FlexScan EV2780です。モニターじゃん宣伝乙、って思う方もいらっしゃるかと思います。(や、間違いなくモニターで宣伝ですが) このEV2780、Type-C接続による画面表示ならびUSB PDに対応しています。MacBookならType-Cケーブル一本で接続して画面を表示、MacBookへの30W電源供給、USB3.1ダウンストリームへキーボードをつないだりして使える便利なディスプレイです。EV2780のType-CポートでもiPhone 8の急速充電を検証しました。

 

まず、iPhone 8で急速充電を行うためには、Apple純正の専用ケーブルが必要になります。

Apple USB-C to Lightning Cable (1m)

このケーブル、いかにもApple純正らしくとんでもないお値段で、税込3,024円もします。2m品(MKQ42AM/A)もあって、こっちは驚きの税込4,104円!iPhoneがLightningのゴリ押しを止めて普通にType-Cを搭載していれば、その辺に売ってる安いケーブルで済むのですが、ユーザー的にはいい迷惑です。

こちらに、今回検証したUSB-C充電アダプタの出力仕様をまとめておきます。同じUSB-PD対応ですが、最大出力の仕様はそれぞれ異なります。

▼今回検証したUSB-C充電アダプタの出力仕様

製品名 最大出力 (仕様)
iPhone標準充電アダプタ 5V/1A (5W)
PowerAdd QC3.0充電アダプタ 5V/3A (15W)
Google Pixel 充電アダプタ 5V 3A (15W), 9V/2A (18W)
GPD Pocket充電アダプタ  5V/3A (15W), 9V/2.67A (24.03W), 12V/2A (24W)
Eizo FlexScan EV2780  15W/30W (詳細不明)

 

まずは参考データとして、iPhone 8についてきたApple純正アダプタから、充電の電力を計測してみます。こちらは普通のLightningケーブルで接続しています。

 

▼iPhone 8 + Apple純正アダプタ。 5.04V x 0.94A≒4.73W

おおよそ5W、これが通常充電の電力ですね。計測には↓のチェッカーを使用しました。

 

それでは、本題のUSB PD対応アダプタの方を測っていきます。まずは、PowerAdd QC3.0充電アダプタ。こちらは前回のQi充電エントリ (iPhone 8でQiワイヤレス充電を検証してみた件)で購入したもので、USB Aポート一基がQC3.0に対応、Type-CポートはUSB PD最大15W出力になっています。

 

▼iPhone 8 + PowerAdd充電アダプタ。5.12V x 2.49A ≒ 12.75W

今回検証した他のアダプタは9Vや12V給電に対応しているのですが、PowerAddのものは5V固定、最大3Aになっています。定格最大値に近い数字で充電できているようです。

Type-C経由の計測には、↓のチェッカーを使用しました。

 

また、実際に30分で50%まで充電できるか、この構成で測定してみました。

▼iOSが落ちて充電マークが出た状態から、30分で54%まで充電できました。

充電開始後27分で50%に達していました。Appleの仕様通りにiPhone 8の急速充電ができたわけです。

 

つぎに、Google PixelのACアダプタで測ってみます。仕様上は最大9V/2A、最大18W出力のものです。

 

▼iPhone 8 + Pixel ACアダプタ。8.93V x 1.41A≒12.59W

PixelのACアダプタでは、8.93Vまで電圧が上昇しましたが、電流は1.41A、電力はPowerAddと同程度の12.59Wでした。

 

次はGPD Pocket付属のACアダプタを測ってみます。こちらの充電器は最大12V/2A≒24W給電が可能になっています。

▼iPhone 8 + GPD Pocket充電アダプタ。 9.15V x 1.32A ≒12.078W

約12Wと、Pixelの充電アダプタとあまり変わらない結果となりました。

 

次に大物充電アダプタ(?)のEizo FlexScan EV2780 、行ってみましょう。

▼iPhone 8 + EIZO FlexScan EV2780。 8.88V x 1.12A≒9.9456W

写真では約10Wですが、ほぼ他の3つのアダプタよりと同様、約12Wで推移していました。なお、FlexScanはUSB PD出力仕様を15W/30W出力のどちらかに切り替えることができます。今回30Wの設定で検証を行いましたが、この設定ではディスプレイの最大輝度が若干下がる仕様になっています。

 

ところで、USB PD対応の充電環境で、古いiPhoneを充電するとどうなるのでしょうか? iPhone 6で試してみました。

 

▼iPhone 6 + Pixel充電アダプタ。5.09V/0.83A≒4.2447W  

9Vまで対応しているPixel充電アダプタでも、古いiPhone 6の充電電圧は5Vのままです。電力は4.2-5W前後、当然ながら急速充電はされていないようです。

 

iPhone 8の急速充電には、専用Lightning – USB-Cケーブルが必要とお伝えしました。現状、この仕様のケーブルでMFi認証(Made for iPhoneプログラム=AppleのiDevice周辺機器認証プログラム)に適応したものはないそうです。

それでも、アマゾンを『Lightning Type-C ケーブル』で検索すると結構な数のLightning <> Type-Cケーブルが出てきます。その中から一点購入してみました。

▼純正3,024円と比べると破格の799円のBC Master社のケーブル

見た目はあまり純正品と変わりません。Lightning側コネクタが青いのは保護シールです。検証結果が区別しやすいように、シールは貼ったままにしてあります。

このケーブル、Amazonの製品紹介に『高速で充電』とは書いてありましたが、『USB PD対応』とも、『iPhone 8急速充電対応』とも書いてはありませんでした。

 

このケーブルでもiPhone8の充電電力を計測してみました。ところで、電圧チェッカーを間にはさんで計測する際、環境によっては充電できない・計測できない場合がよくあります。このケーブルでチェッカーを挟んで計測できたのはPowerAddとPixel充電器だけでした。

 

▼iPhone 8 + パチケーブル + Pixel充電器。5.09Vx0.93A ≒4.73W

  

計測中およそ5W前後で推移、通常充電モードのようです。電圧の上昇も確認できませんでした。想像ですが、ケーブル側でUSB PDに対応した回路あるいはピン使用などがされていないと、iPhone8側が急速充電モードに移行しないのではと思います。明確に『USB PD対応・MFi認証』などの表示がされた製品以外は、急速充電できないと思った方がよいと思います。

充電検証現場からは以上です。

 

【まとめ】

非純正のUSB PD対応アダプタでも、iPhone 8で急速充電できました!

 当然ながら以前の機種では急速充電できないみたいです

他社製のMFi未認証のLightning – Type-Cケーブルは急速充電できないっぽいですご注意。

 

 

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