9月20日に発表された、新型Fire HD10 が、本日到着しました。この新型Fire HD10、一番の特徴はその価格です。10.1インチの大型IPSパネルを搭載しながら、驚きの価格15,980円。(※9/20発売時の価格は18,980円)
新型Fire HD10、さっそく使用感などレビューします。
▼到着した新型Fire HD10のパッケージ。いつもの質実剛健紙パック包装です。
実はFireシリーズ下位機種のFire 7、Fire HD 8は今年6月7日に2017年モデルが発売になっています。その際になぜかFire HD10だけがアップデートがなく、古い2015年モデルが引き続き販売されていました。今回、満を持しての新型発売となります。
▼パックを開けて、中のタブを引っ張ると中身が全部出てきます。
▼Fire HD10パッケージ中身。
付属品はFireシリーズでいつも一緒の、セットアップガイド、保証・サービス規約の冊子、USBケーブル、ACアダプタのみです。
▼ACアダプタは9W品 (5.2V/1.8A)が付属しています。
▼毎回思うのですが、このマニュアル必要な人いるんでしょうか。
▼Fire HD10本体裏側
旧型モデルでは、Fire HDシリーズは本体裏面は鏡面仕上げとアルミボディでした。新型のFire HD10のボディの仕上げは他のFireシリーズと同様、ざらっとした表面のサンドブラスト加工になっています。高級感はありません。
▼Fire (2015)、Fire HD8 (2015)、新Fire HD10 のボディ裏面比較
旧型Fire HD10は、真ん中の旧型Fire HD8と同様、ピカピカの鏡面仕上げと、さらに高級感のあるアルミボディでも提供されていました。
▼Fire HD10ボディ上部
ボディ上部には、ボリューム、イヤフォンジャック、マイクロUSBコネクタ、電源スイッチがまとめられています。
▼Fire HD10のマイクロSDカードスロットは側面にあります。
最大256GBのマイクロSDカードに対応しています。
▼Fire HD10、反対の側面はステレオスピーカーがあります。
ボディ長辺にDolby Atomos対応のステレオスピーカーがついているので、横置きでPrimeビデオなどの動画を楽しむには最適ですね。
▼起動すると、言語設定メニューが最初に表示されます。
Amazonから購入した場合は、あらかじめ自分のAmazonのアカウントと紐づけられていて、設定は非常に簡単です。また、以前にもFireを購入、設定していれば、自宅のWiFiキーなども自動入力され、セットアップはすぐに終わります。
▼設定が終わると、いつものFire OS画面です。
Fire HD10、2つめの特徴はシリーズ史上最も高精細な224ppi IPS液晶を搭載していることです。終了になってしまった古のFire HDXシリーズではモンスター級の339ppi液晶を搭載していたのですが、Fireシリーズ2015年モデルではHD8が189ppi、HD10はなんと149ppiという初代iPadクラスの格安パネルになっていました。
Fire HDXの339ppiとまでは行かずとも、15,980円の価格でFire HD10にRetina級液晶が搭載されたのは素晴らしいと思います。
ここで、Fire 7 (171ppi)、Fire HD8 (189ppi)、Fire HD10 (224ppi)の表示能力の違いを比べてみましょう。
▼左からFire 7(2015)、Fire HD8 (2015)、新型Fire HD10 (2017)
(画像出典: VALKYRIE CONNECT)
Fire 7とFire HD8は2017年モデルを持っていないので2015年モデルでの比較になります。色具合など若干差はあるかと思いますが、パネルの解像度は一緒なので、ピクセル密度の違いによる表現力の差を確認していただければと思います。
上の3機種の画面に表示されているのは、電源オン時のキャンペーン宣伝画面ですが、この画面の一部をアップで撮影しました。クリックで拡大画像も出ますので、ご興味のあるかたはじっくりとご覧ください。
▼Fire 7 (171ppi)
▼Fire HD8 (189ppi)
▼新型Fire HD10 (224ppi)
(画像出典: VALKYRIE CONNECT)
いかかでしょうか。Fire 7の画面がずいぶん貧弱に見えますが、旧型HD10はこれよりもさらに低い149ppiの液晶でしたから、お察し。
ところで、『Fireのキャンペーン画面を消したい!』と思われる方も多いと思います。実は簡単に消せます。
設定 > アプリとゲーム >Amazonアプリの設定>キャンペーン情報
に行くと、ロック画面のキャンペーン情報の設定画面を出すことができます。
▼キャンペーン情報の設定画面
ちなみに、残念ながらE Ink Kindleのキャンペーン画面は消せないです。
ちょっと脱線しました。
次は、文字と写真の表現能力も比較してみましょう。
▼比較したのは、本サイト。画面一番上の部分を拡大して検証してみます。
▼Fire 7 (171ppi) 、初代iPhone/iPadを思い出す懐かしい画面。
▼Fire HD8 (189ppi)
▼新型Fire HD10 (224ppi) Retinaって感じの画面ですね。
正直なところ、Fire 7 (171ppi)の表示能力では、webやKindle本の文字を読むのはかなり厳しいと思います。Fire HD8 (189ppi)なら快適にマンガのセリフ文字とかも読めます。新型Fire HD10 (224ppi)なら、高精細の画面と、横長の画面が役立って、横位置にしてマンガや書籍を見開きで楽しめます。
新型Fire HD10、価格、高精細液晶に加えて、3つめの特徴があります。Alexa hands-freeという機能です。AlexaはスマートスピーカーAmazon Echo搭載の超高機能AIアシスタントです。米国では、最近のFireシリーズとFire TVシリーズではAlexaが標準搭載されています。ですが、Alexaを呼び出すのにワンタップが必要でした。新型Fire HD10の最大の特徴は、Amazon Echoと同様に、『Alexa, xxxxして』の呼びかけに答えて動作してくれます。
>2019年8月、日本語版のFire HD10もついにAlexa対応しました。Showモードをつかえば、まるでEcho Showのような画面で待機してくれます。
あと、XDA Developersに掲載されていた、Fire HD 8向けのGoogle Play導入方法が新型Fire HD10でも動作しているようです。お詳しい方のみ、無保証、自己責任でどうぞ。
[HOW-TO] Install Google Play Store (Fire OS 5.X) (No Root/PC/ADB)
Fire HD10やKindle・Fire各モデルで、使用上の疑問などありましたら、
下記のエントリもご参考にどうぞ。
https://peer2.net/sjdojo/?p=6429
【まとめ】
新型Fire HD10、10.1インチIPS液晶搭載15,980円は破格。
新型Fire HD10、クラス最高224ppi = Retinaクラスの表示能力。
Kindle本、Primeビデオ、なんでも楽しめる高い表現力
新型Fire HD10、タダで画面付きAmazon Echoがついてくる
最後に、現行Fireシリーズの仕様をまとめておきます。
Fire 7 (2022・第12世代) | Fire HD8/ HD8 Plus (2022・第12世代) | Fire HD10/ HD10 Plus (2021・第11世代) | |
---|---|---|---|
ビルドモデル | P8AT8Z | KFRAWI | KFTRW(3GB) KFTRPWI(4GB) |
ディスプレイ | 7″ IPS液晶 1024 x 600 171ppi | 8″ IPS液晶 1280 x 800 189ppi | 10.1″ IPS液晶 1920 x 1200 224ppi |
プロセッサ | MediaTek MT8168V/B クアッドコア 2GHz | MediaTek MT8169A 6コア 2GHz | MediaTek MT8183 オクタコア 2GHz |
GPU | Mali-G52 3EE MC1 | Mali-G52 2EE MC2 | Mali-G72 MP3 |
カメラ | インカメラ 2Mp リアカメラ 2Mp | ← ← HD8 Plusはリア5Mp | ← リアカメラ 5Mp |
ユーザ・ インタフェース | 10点マルチタッチ 電源、音量スイッチ | ← ← | ← ← |
日本語Alexa | ハンズフリーAlexa | ハンズフリーAlexa Showモード対応 | ← ← |
本体色 | ブラック | ブラック ブルー ローズ | ← オリーブ デニム |
外寸/ 重量 | 181 x 118 x 9.7 mm 282g | 201.9 x 137.3 x 9.6 mm 337g | 247 x 166x 9.2mm 465g/468g(Plus) |
メインメモリ | 2GB | 2GB 3GB(Plus) | 3GB 4GB(Plus) |
ストレージ 容量 | 16GB SDカード最大1TB | ← ← | 32/64GB ← |
OSバージョン (出荷時) | Fire OS 8.x (Android 11ベース) | ← ← | Fire OS 7.x (Android 9ベース) |
外部接続 | USB Type-C マイクロSDカード | ← ← | ← ← |
使用可能時間 | 最大10時間 | 最大13時間 | 最大12時間 |
ワイヤレス | 802.11a/b/g/n デュアルバンド | 802.11a/b/g/n/ac ← | ← ← |
Bluetooth | 5.0LE | 5.2LE | 5.0LE |
オーディオ | モノラルスピーカ マイク x 1 | ステレオスピーカ Dolby Atmos マイク x 1 | ← ← マイク x 2 |
Qi対応 | なし | HD8 Plusで対応 | HD10 Plusで対応 |
価格 | 16GB:5,980円 32GB:7.980円 | 32GB:9,980円 64GB:11,980円 32GB Plus: 13,980円 64GB Plus: 15.980円 | 32GB:15,980円 64GB:19,980円 32GB Plus: 18,980円 64GB Plus: 22,980円 |
Fire 7 (2022・第12世代) | Fire HD8 HD8 Plus (2022・第12世代) | Fire HD10/ HD10 Plus (2021・第11世代) |