5月26日出荷開始の新型Fire HD10(2021)が到着しました。
私は一世代前のHD10(2019)は購入を見合わせたため、手持ちのHD10(2017)から4年ぶりの新型機種購入となります。
カラバリはデニムにしました。
新型Fire HD10(2021)、さっそくレビューします。
新型Fire HD10(2021): 横使いメインに新設計された筐体
いつもの簡易型のパッケージを開けると、新型Fire HD10(2021)本体(デニムカラー)と、9W USB充電アダプタ(USB A端子) と簡易説明書類が出てきました。前モデルからHD10のUSB端子はType-Cになっていますので、付属のUSBケーブルもUSB A – USB type-Cに変わっています。
旧型の2014/2017年モデルは、縦使いメインでデザインされており、ロゴやインカメラは縦置きになっていました。新型Fire HD10(2021)からは横使いのかなり丸みのあるデザインに変更になっています。
▼Fire HD10(2021)の裏側。ロゴが横位置表示。
▼ロゴを上下合わせて持つと、インカメラが上に来ます。
加えて、ステレオスピーカーも上にセットされています。
タブレットを横位置で使う時って、ほとんどの場合スピーカーの位置は下が多いと思うんですが、なんで上に付けたんだろう。
▼横位置下部には最大1TBまで対応したマイクロSDカードスロット
▼横位置右側面には、音量ボタン電源スイッチ、マイク2基、Type-Cコネクタ、イヤフォンジャックが集中して配置されています。
新型Fire HD10(2021): セットアップ
Amazonから直接購入した場合、Fireタブレットの設定はとても簡単です。
▼Amazonデバイスの製品ページには、下記のようなチェック項目があります。
『端末をアカウントにリンクする(簡単セットアップ)』をチェックしておいたので、到着した新型Fire HD10(2021)は、自分のアマゾンアカウントと紐づけがされており、初期設定は言語設定に日本語を選ぶだけでラクラクでした。
他のAmazonデバイスで『Wi-FiパスワードをAmazonに保存』をチェックしておいても、なぜか新しい機種では新規にWiFiの設定をさせられましたが、新型Fire HD10(2021)ではWiFiも勝手に認識してくれました。
▼初期設定終了後の新型Fire HD10(2021)ホーム画面
ディスプレイが新型になったようで、Amazonによれば10%明るくなったとのこと。
実際に画面をみると明るさ以外に、かなり表示力が上がっている印象です。
良い液晶パネルを使っているのでは。
Fireタブレットシリーズでは HD10が最も解像度とPPI(インチあたりピクセル数)が高く、電子書籍など文字を読むのをメインで利用する方は新型Fire HD10(2021)がお勧めです。
Fire 7 (2019・第9世代) | Fire HD8/HD8 Plus (2020・第10世代) | Fire HD10/HD10 Plus (2021・第11世代) | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 7″ IPS液晶 1024 x 600 171ppi | 8″ IPS液晶 1280 x 800 189ppi | 10.1″ IPS液晶 1920 x 1200 224ppi |
新型Fire HD10(2021): 旧モデルとの形状比較
新型Fire HD10(2021)、手に持ってみると旧型モデルと比べて重量バランスが良く、軽くて持ちやすく感じます。
新型Fire HD10(2021)は、旧2017/2019モデルと比較して重量で約40グラム軽くなっています。
実際に持つともっと軽く感じるのは、縦の長さが15ミリも短くなった点も貢献しているからでしょう。
実際に旧Fire HD10(2017年モデルを使用ー2019年モデルも同サイズ)と並べて比較してみます。
▼画面位置でそろえた縦位置の旧FIre HD10(2017)と新Fire HD(2021)
新Fire HD(2021)は縦の額縁部分が随分短くなったのがわかると思います。
逆に、横は7ミリ長くなっています。
おかげで新型Fire HD10(2021)は縦位置で持った時の重量バランスがかなり良くなりました。
旧型は縦長のため片手で下部を持つと上部が重くて長時間持つのはかなりシンドイです。
▼旧FIre HD10(2017)と新Fire HD(2021)を縦方向で比較
ロゴが横向き配置になり、矢印だけになりました。
文字が入っていない方が縦でも横でもデザイン的に気にならないのでいいですね。
新型Fire HD10(2021)ではメインカメラの位置が反対側に移動しています。
新型Fire HD10(2021): 旧モデルとの仕様比較
新型Fire HD10(2021)と2017/2019年モデルで仕様がどのように変わっているか一覧表を作成しましたのでご参考にどうぞ。
▼Fire HD 2017/2019/2021モデル仕様比較
Fire HD10 (2017・第7世代) | Fire HD10 (2019・第9世代) | Fire HD10/HD10 Plus (2021・第11世代) | |
---|---|---|---|
ビルドコード | KFSUWI | KFMAWI | KFTRWI |
ディスプレイ | 10.1″ IPS液晶 1920 x 1200 224ppi | ← ← | ← ← |
プロセッサ | MediaTek MT8173 クアッドコア 1.8GHz x 2 1.4GHz x 2 | MediaTek MT8183 オクタコア 2.0GHz | ← ← ← |
GPU | PowerVR GX6250 GPU | ARM Mali-G72 MP3 GPU | ← |
カメラ | インカメラ 0.3Mp リアカメラ 2Mp | インカメラ 2Mp ← | ← リアカメラ 5Mp |
ユーザ・ インタフェース | 10点マルチタッチ 電源、音量スイッチ | ← ← | ← ← |
日本語Alexa | ハンズフリーAlexa Showモード対応 | ← ← | ← ← |
本体色 | ブラック | ブラック ブルー ホワイト | ブラック オリーブ デニム |
外寸/ 重量 | 262 x 159 x 9.8 mm 500g | 262 x 159 x 9.8mm 504g | 247 x 166x 9.2mm 465g |
メインメモリ | 2GB | ← | 3GB 4GB(Plus) |
ストレージ 容量 | 32/64GB SDカード最大256GB | ← SDカード最大512GB | ← SDカード最大1TGB |
OSバージョン (出荷時) | Fire OS 5 (Android 5.1ベース) | Fire OS 7.x (Android 9ベース) | ← ← |
外部接続 | マイクロUSB マイクロSDXCカード | USB Type-C ← | ← ← |
使用可能時間 | 最大10時間 | 最大12時間 | ← |
ワイヤレス | 802.11a/b/g/n/ac デュアルバンド | ← ← | ← ← |
Bluetooth | 4.1LE | 4.2LE | 5.0LE |
オーディオ | ステレオスピーカ Dolby Atmos | ← ← | ← ← |
Qi対応 | なし | ← | HD10 Plusで対応 |
価格 | 32GB:15,980円 64GB:19,980円 | ← ← | 32GB:15,980円 64GB:19,980円 32GB Plus: 18,980円 64GB Plus: 22,980円 |
Fire HD10 (2017・第7世代) | Fire HD10 (2019・第9世代) | Fire HD10/HD10 Plus (2021・第11世代) |
比較表を見るとわかりますが、新型Fire HD10(2021)、1世代前の2019年モデルと比較した場合、リアカメラのピクセル数が2Mp→5Mpに増え、メインメモリが2GB→3GBに増えたぐらいしか大きな変更点はありません。2019年モデルのユーザーには、ぶっちゃけ筐体と軽量化以外大きな買い替えメリットないです。
一方、2017年モデルからはプロセッサとGPUがより高性能な新型に変わった上、CPUコア数が2倍の8コアに増えています。
新型Fire HD10(2021)ではインカメラの解像度が2Mピクセルになっています。
一方、Fire HD10 2017年モデルのインカメラは0.3Mピクセルと驚異の低性能です。
0.3Mpカメラの性能がどれほどのものか、実際に撮影してみます。
▼2017年モデルの0.3Mpインカメで撮影した印刷物はこちら。
フルサイズで640×480ドットでは自撮りはもちろん映えませんし、Zoomでテレワークも無理でしょうねえ。
▼新型Fire HD10(2021)の2Mpインカメで撮影したのがこちら。
(640×480に縮小、タップで実解像度の画像表示)
綺麗に撮影できています。これなら自撮りやビデオ会議も問題なさそうです。
Fire HD 10(2017)だけではなく、2017年モデルのFire HD 8、無印Fireも0.3Mpのインカメラが搭載されています。
プロセッサ・GPU性能の大幅なアップグレードに加えてインカメラの性能も向上しているので、2017年(第7世代)以前のFireシリーズをお持ちの方には新型Fire HD10(2021)への買い替えは勧めです。
新型Fire HD10(2021): ベンチマーク
新型Fire HD10(2021)で追加アプリのインストールや、設定作業をしているだけで、かなり性能が高い事が実感できます。
実際にどの程度性能の差があるのか、ベンチマークアプリで計測してみました。
▼まずはCPUの基本性能を計測するGeek Benchで計測
シングルコア性能で1.11倍、マルチコア性能で2.16倍と出ました。
Fire HD(2017)のCPUは1.4Gx2コアと1.8G x2コアの構成。対して新型Fire HD10(2021)は8コア全てが2GHz動作ですから、順当な結果と思います。
もう一つ、複数のアプリケーションの利用シナリオを実際に計測する”Work 3.0″というベンチマークでも計測してみました。
結果は1.36倍と出ました。
まとめ (的な)
- 新型Fire HD10(2021)、4年ぶりの新筐体で軽くなり、持ちやすさが向上
- 旧型ユーザーならわかるバランス悪くて持ちづらい旧筐体から進化
- 2014年以前のFireタブレットユーザーの買い替えにおススメ
- 新型2.0GHz 8コアCPU/新型GPU搭載で動作はキビキビ
- 新型液晶は明るくてキレイ
- インカメラの解像度6倍超。テレワークや自撮りに使用可
- 充電がUSB Type-Cになって地味に便利
またもう少し使い込んで追記します。
付録
Fire 7 (2022・第12世代) | Fire HD8/ HD8 Plus (2022・第12世代) | Fire HD10/ HD10 Plus (2021・第11世代) | |
---|---|---|---|
ビルドモデル | P8AT8Z | KFRAWI | KFTRW(3GB) KFTRPWI(4GB) |
ディスプレイ | 7″ IPS液晶 1024 x 600 171ppi | 8″ IPS液晶 1280 x 800 189ppi | 10.1″ IPS液晶 1920 x 1200 224ppi |
プロセッサ | MediaTek MT8168V/B クアッドコア 2GHz | MediaTek MT8169A 6コア 2GHz | MediaTek MT8183 オクタコア 2GHz |
GPU | Mali-G52 3EE MC1 | Mali-G52 2EE MC2 | Mali-G72 MP3 |
カメラ | インカメラ 2Mp リアカメラ 2Mp | ← ← HD8 Plusはリア5Mp | ← リアカメラ 5Mp |
ユーザ・ インタフェース | 10点マルチタッチ 電源、音量スイッチ | ← ← | ← ← |
日本語Alexa | ハンズフリーAlexa | ハンズフリーAlexa Showモード対応 | ← ← |
本体色 | ブラック | ブラック ブルー ローズ | ← オリーブ デニム |
外寸/ 重量 | 181 x 118 x 9.7 mm 282g | 201.9 x 137.3 x 9.6 mm 337g | 247 x 166x 9.2mm 465g/468g(Plus) |
メインメモリ | 2GB | 2GB 3GB(Plus) | 3GB 4GB(Plus) |
ストレージ 容量 | 16GB SDカード最大1TB | ← ← | 32/64GB ← |
OSバージョン (出荷時) | Fire OS 8.x (Android 11ベース) | ← ← | Fire OS 7.x (Android 9ベース) |
外部接続 | USB Type-C マイクロSDカード | ← ← | ← ← |
使用可能時間 | 最大10時間 | 最大13時間 | 最大12時間 |
ワイヤレス | 802.11a/b/g/n デュアルバンド | 802.11a/b/g/n/ac ← | ← ← |
Bluetooth | 5.0LE | 5.2LE | 5.0LE |
オーディオ | モノラルスピーカ マイク x 1 | ステレオスピーカ Dolby Atmos マイク x 1 | ← ← マイク x 2 |
Qi対応 | なし | HD8 Plusで対応 | HD10 Plusで対応 |
価格 | 16GB:5,980円 32GB:7.980円 | 32GB:9,980円 64GB:11,980円 32GB Plus: 13,980円 64GB Plus: 15.980円 | 32GB:15,980円 64GB:19,980円 32GB Plus: 18,980円 64GB Plus: 22,980円 |
Fire 7 (2022・第12世代) | Fire HD8 HD8 Plus (2022・第12世代) | Fire HD10/ HD10 Plus (2021・第11世代) |
諸々リスクあるのでお勧めはしませんが、Google PlayはFire OS 7用のapkを順番に入れたら普通に入りました。
▼ちなシステムの端末モデルバージョン表示が第10世代とありますが、第11世代の間違いです。
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