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【レビュー】中華パチモンBose Quiet Comfort 20徹底検証

Android

ヤフオクで偽物のBose Quiet Comfort 20を掴まされました。
これまで、Ebayなど海外のサイトで偽物を掴んでしまったことは数回ありますが、国内サイトでやられたのは初めてでです。上の写真はその偽物のパッケージですが、単体の写真では本物と見分けがつかないと思います。

同じような被害に会う人が少なくて済むよう、純正品との比較を通して、その実態をレビューしてみます。

以降、Bose純正Quiet Comfort 20i (iPhone用)とパチモン Quiet Comfort 20 (Android用)を隣り合わせて比較していきます。コメントがない限り、写真は全て右が偽物になります。また、細部の違いが分かりやすいよう、高解像度の写真も表示できるようにしておきます。タップまたはクリックで拡大して見てください。

パッケージ表面の比較
 

左の本物は表面がニス加工のため、反射光でテラテラと安っぽく光っています。偽物はマットのPP加工(ビニール張り)の高級感のある仕上がりになっています。表面仕上げだけは偽物の方がコストがかかっています。
本物の新品はシュリンク包装されていますが、ヤフオクで並行輸入新品と銘打っていた偽物は、化粧箱むき出しで到着しました。

 

▼パッケージ側面の比較

右の偽物の方の写真が濃く見えますが、これは複写した際に写真の細部が潰れているためです。

 

 

偽物は全体的に青インクがややくすんだ色になっています。

 

▼パッケージ裏面の比較

 

▼パッケージ底面の比較 (上が本物、下が偽物) 

ロットによるものか、SKUが違うせいかは分りませんが、バーコードの貼付位置が違います。偽物には本物にはないリサイクルマークのようなシールが貼られています。

 

▼中箱の比較

左の本物はニス加工のため光が反射していますね。

 

▼パッケージ内部の比較 ※開封時の写真ではなく、撮影のため詰めなおしたものです。

中のプラスチック梱包材は、左の本物にくらべて右の偽物はかなり表面仕上げが汚いです。写真でも質の悪さは十分わかるとおもいます。また偽物の梱包材は本物にくらべて薄いペラペラで、いかにも安っぽいです。

 

▼本体の比較

左の本物はラバーコーティングされているのに対し、偽物は表面処理もされていないむき出しのプラスチックです。このため、光が当たるとテカテカと光ります。色も見ての通り本物とかなり違います。

▼電源LEDの比較

電源を入れると、本物のLEDがうっすらと点灯するのに対し、偽物のはギラギラと全力で光ります。

▼リモコンの比較

iOSとAnrdoid対応で仕様が違うため、形状が異なります。リモコンは本物もラバーコーティングされていませんが、偽物は表面処理が安っぽい感じです。

 

▼BOSEホログラムシールの比較

リモコン裏面には非常に小さいBOSEのホログラムシールが貼られています。偽物にもきちんと”BOSE”がホログラムで青色に浮き上がるようになっています。もはやホログラムシールは偽物防止には役に立たないですね。ただ、本物のホログラムは青色でなく、白っぽく表示されます。右側の偽物のケーブルが出ている部分をよく見ると、ボンドがはみ出しています。

 

▼イヤホン部分の比較

ケーブルが出ている付け根のシルバーの部分を見てください。本物と比べると、右の偽物は面がキレイに取れておらず、ぐじゃっとした形状になっています。

 

▼イヤーチップの比較

ドライバユニットに差し込まれる部分(ライトグレーの部分)が、右の偽物では成型が甘いです。

 

▼イヤーチップを外したドライバユニット部分の比較。

右の偽物はイヤーチップ取り付け部にバリが残ったままですね。

 

▼予備のイヤーチップとUSBケーブル。

本物はサイズが表示された袋ごとにイヤーチップを分けているのに対し、偽物は面倒だったのかイヤーチップ全部にクリップをまとめて一つの袋に入れています。

 

▼説明書の比較。

▼説明書の写真品質比較
 

なぜか説明書は本物偽物で折り方がタテヨコ異なっています。あと、説明書の写真をよく見ると、偽物の方は相当解像度が低いです。

 

▼ケースの比較

ケースの出来は結構ひどいです。まず、右の偽物の方はロゴが何が書いてあるのかよくわからないです。またディンプル模様も本物は◎であるのに対しタダの●です。ジッパーの取っ手も、本物っぽいものを偽造したはいいが、ジッパーの取り付け部分とサイズが合っておらず、この捻った格好から動きません。全体に色合いもかなり違いますし、偽物はビニールレザーの部分がなんだか安っぽくテカっています。 

 

▼ケースの内装比較
 

中身をあけると、偽物は手を抜いて裏地を貼っていないため、色が全然違います。また、裏地がないため、ロゴやディンプルを打った跡が見えてしまっています。

 

音質の比較

偽物Quiet Comfortの音質ですが、実際に本物と比較して聴いてみると

「おっ・・・お~」という感じです。

元ネタ

冗談はさておき、偽物を実際に使ってみると、電源を入れたところで結構大きな『ボコッ』という音がした後に、ノイズキャンセルが気のせいぐらい掛かります (プラシーボ効果程度)。音楽を聴くと、こもったような音がしたり音が割れて、100円でもいらないレベルです。パッケージ外装が一番良くできていて、皮をむいて行くごとに質が低下して行き、最終的に使ってみると偽物にもなっていません。真面目にパチモン作る気があるのでしょうか。(違)

 

偽物を掴まされないために

Quiet Comfort 20は2015年6月にマイナーチェンジをしており、今回入手した偽物は、旧型にあたるものになります。それぞれの名称は下記のとおりです。

 iOS用Android用
旧型Quiet Comfort 20iQuiet Comfort 20
現行品QuietComfort 20
– Apple devices
QuietComfort 20
– Samsung and Android devices

▼新型(QuietComfort 20 – Apple devices)のパッケージ

▼新型QC20本体とケース。

新型QC20では、製品の各所にブルーのストライプがついています。スイッチやミニプラグ、ケースのジッパーの取っ手まで同色にしてあるのは、おそらく偽物対策なのでは。ケースのデザインも変わっています。

▼なんと、新型ではリモコン裏面のホログラムはなくなっていました!

新型のQC20は実際に聞いてみると、『おっ、お』、、(もうええわ)

今回私がQC20の偽物に引っかかってしまった要因の一つは、現行品でなく『旧型の(自称)新品、しかも並行輸入品』を入手してしまった事かと思います。今後購入される方は、旧型の中古や新品同様品と称するものには、十分にご注意ください。出品されている商品の写真などを、今回掲載した写真と見比べたりして、注意深くご覧ください。(実物の写真を載せているか怪しいですが)

私が偽物に引っかかったのはヤフオクでしたが、アマゾンでも同様の偽物を販売しているセラーがいるようです。旧型のQuiet Comfort 20i/20を販売しているページには

偽造品だった

偽物だった

不良品かも

などの購入者のレビューがありました。かなり偽物が横行しているようです。

アマゾンマーケットプレイスのセラーから購入したものが偽物だった場合、すぐにカスタマーサービスに問い合わせるとよいでしょう。確実にサポートして返品返金対応などをしてくれるはずです。

これからQC20を購入される方は、最新型を信頼できる販売者(AmazonやBOSEが直接販売)からのご購入を強くお勧めします。

▼Amazonが直接販売する商品は下記のように表示されます。

 

 

 

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