新型 Kindle Fire HDX 7インチ 先行入手、速攻レビュー

国内では11月28日発売予定の、Kindle Fire HDX 7インチモデルを先行入手したのでご紹介。

Kindleについてあまりご存じない方、ご興味があったら以下のエントリもご参照のほど。
日本版 Kindle Paperwhite・Fireシリーズ FAQ【まとめ】

レビューに入る前に、新Kindle Fireシリーズラインアップについて、軽くおさらいしておきたい。というのも、2012年モデルから若干分かりにくいバージョンアップをしているからだ。

今回新製品として発表されたモデルは、Kindle Fire HD(2013)Kindle Fire HDX 7インチKindle Fire HDX 8.9インチの3モデルとなる。この発表により、無印Kindle Fireはメインのラインアップから外れ、いずれ生産終了になると思われる。要するに、従来のハイエンド製品ブランドのFire HDがローエンドに下がり、新しくFire HDXがハイエンドとして登場した形だ。ただし、Fire HD(2013)は単に旧モデルの価格を下げたわけではなく、全くの新設計で非常に魅力のある仕様になっている。

以下に今回のKindle Fireシリーズラインアップの仕様をまとめておく。

Kindle Fireシリーズ 2012/2013モデル仕様比較

 Fire(2012)Fire HD(2012)Fire HD(2013)
Fire(2012)後継モデル
Fire HDX(2013)
Fire HD(2012)後継モデル
ディスプレイ7" カラー液晶パネル
1024x600, 169ppi
7" カラー液晶パネル
1280x800, 216ppi

8.9" カラー液晶パネル
1920x1200, 254 ppi
7" カラー液晶パネル
1280x800, 216 ppi
7" カラー液晶パネル
1920x1200 323 ppi

8.9" カラー液晶パネル
2560x1600, 339ppi
ユーザ・
インタフェース
2点マルチタッチ
ハードキー=電源のみ
10点マルチタッチ
ハードキー=電源、音量スイッチ
外寸/ 重量189x120x11.5mm
400g
7":193x137x10.3mm
395g

8.9": 240x164x8.8mm
567g
191x128x10.6mm
345g
7":186x128x9.0mm
303g

8.9": 231x158x7.8mm
374g
CPUデュアルコア1.2GHz7":デュアルコア1.2GHz
8":デュアルコア1.5GHz
デュアルコア1.5GHzクアッドコア2.2GHz
ストレージ容量8GB32GB
8/16GB16/32/64GB
カメラなしインカメラ (720p)7":
インカメラ (720p)

8.9":
インカメラ (720p)
リアカメラ(8MP)
LEDフラッシュ付き
使用可能時間8.5時間7":11時間
8.9":10時間
10時間7"モデル:11時間
8.9"モデル:12時間
データ通信なしなし
日本向けはLTEモデルなし
WiFi802.11a/b/g/n802.11a/b/g/n
MIMO
Bluetoothなしあり
オーディオステレオスピーカ、
ヘッドフォンジャック搭載
ドルビーデジタル
ステレオスピーカ、
ヘッドフォンジャック搭載
対応言語日本語、ドイツ語、
英語(米英)、スペイン語、
フランス語、イタリア語
価格12,800円7":19800円(16G)
8":20,800円(16G),29800(32G)
16GB 15,800円
32GB 17,800円
11月5日発売予定
7": 11月28日発売予定
16GB:19,800円
32GB:29,800円
64GB:33,800円
8": 11月28日発売予定
16GB:39,800円
32GB:45,800円
64GB:51,800円

2013モデルでのアップデートで、特に際立つのが軽量化、CPUの強化、ディスプレイの高解像度化。残念な事に、国内向けにはLTEモデルの設定はない。Kindle Fire HDXはかなりの軽量化を果たし、7インチモデルは新Nexus 7やiPad Mini(2012)とほぼ同クラスの重量になった。

今回のレビューは7インチモデルだが、目を引くのがKindle Fire HDX 8.9インチのとてつも無い軽量化。たった374gとは、実機を手に取ってみるまでは、にわかに信じられない。

▼Fire HDX 7インチモデルの対抗となる、Nexus 7とiPad Miniと主な仕様を比較してみる。

 Kindle Fire HDX 7″ WiFi Nexus 7 WiFi (2013) iPad Mini WiFi(2013)
CPUクアッドコア 2.2GHz
Snapdragon 800
クアッドコア 1.5GHz
Snapdragon S4Pro
クアッドコア
Apple A7
RAM2GB2GB2GB?
ストレージ16/32/64GB16/32GB16/32/64/128GB
ディスプレイ7インチ液晶パネル
1920×1200ドット(323ppi)
7.02インチ液晶パネル
1920×1200(323ppi)

7.9″ カラー液晶パネル
2048 x 1536(326 ppi)

カメラ1.2Mp (フロントのみ)1.2Mp/5Mp1.2Mp/5Mp
ワイヤレス802.11a/b/g/n802.11a/b/g/n802.11a/b/g/n
寸法・重量7″:186x128x9.0mm
303g
200 x 114 x 8.65 mm
290g

200 x 134.7 x 7.5mm/
331g

価格16GB:19,800円
32GB:29,800円
64GB:33,800円

16GB:27,800円
32GB:33,800円

41,900円 (16GB)
51,800円 (32GB)
61,800円 (64GB)
71,800円 (128GB)

Kindle Fire HDXは、リアカメラの設定がない以外、表示能力や軽量さなど、新型Nexus 7と拮抗する仕様になっている。 ただし、CPUに関しては2.2GHzと、1.5GHzのNexus 7を大きく引き離している。価格については、16GBモデルで8000円、32GBモデルで4000円、Fire HDXが安い。HDX 64GBモデルは、Nexus 7 32GBモデルと同じ価格設定。

ていうか、iPad Mini高っけえ。同じストレージ容量で比べると、それぞれ20,000円以上高い計算だ。

さて、前置きが長くなったが、本題のKindle Fire HDX 7インチ、開封の儀と参ろう。

Fire HDX 7インチ、めずらしく、店頭向けパッケージで到着。
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なんか、映画ビデオのパッケージを彷彿とさせる、派手なパッケージだ。

amazon.comからKindleを購入すると、通常地味な配送梱包パッケージで来るのだが、HDXから通販もこれに変わったのだろうか。

▼スライドして中箱を出すと、いつもの配送箱っぽい箱が出てきた。
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▼さて、開封。
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▼ご開帳。いつも思うのだが、Nexus 7とかKindle、黒い箱に黒モデルだとなんだか真っ黒で開けた時の感動がいまいち。
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▼最近のKindleには充電アダプタが付属しないのだが、HDX7には同梱されていた。
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ふと思ったのだが、奇麗な化粧箱に充電アダプタ同梱、KindleシリーズもiPadとガチで戦う方向に変わったんだろうか。

Kindle HDX標準添付のACアダプタは5Wの新しい製品。右側がこれまで別売だった、Fireシリーズ用9W急速充電器
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Kindle HDX 7インチ本体を裏側から。
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ハードボタンは、ボリューム大小、電源の3つだけだ。エッジの部分が斜めに大きくカットされているため、写真の見た目でも薄く見えるし、前モデルと比べてかなり持ちやすくなった。
今回のデザインは明らかにカネが掛かっている臭いがする。素直にいうとかなりカッコいいです。
写真下部をみると認証関係のマークが並ぶが、郵便みたいな変なマークもついてるので、大手を振って電波を出せるらしい。

▼サイドを斜めにカットしたあおりで、USBソケットは斜めに設置されているので刺すときはご注意。
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▼握ってみた感覚は大変ナイス。エッジのカット効果があって、片手持ちも苦にはならなそう。
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重量がKindle Fire HD(2012)よりも93gも軽くなっており、手にした重さの感覚はまったく別物、軽い軽い。

液晶パネルは新型Nexus 7と同じ1920×1200ドット(323ppi)=Retina級解像度にアップグレードされており、大変に美しい。
色味は若干黄色方向な感じがするが、個人的には好み。

▼エッジを切ってくれたおかげで、スーツの内ポケットにギリ入るようになった。
常用はきびしいと思うが、手を開けなくてはならない時、とっさにしまえるのは便利。
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▼旧Fire HD 8.9インチ、Fire HDX 7インチ、旧Fire HD 7インチを並べて。
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▼HDXとHDを並べて横から見てみる。Kindle Fire HDXはHDよりかなり薄くなったように見えるが、実は僅か1.03ミリしか差がない。20131027-124603.jpg
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▼Fire HDX 7インチと、新Nexus 7を並べて。
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個人的には縦長のパネルは使い勝手が良くないのであまり好きでない。そんな面からもKindle Fire HDX7のバランスは好みである。

▼裏側から。写真で見ても分かるように、Kindle HDXはデザイン的にもNexus 7に引けをとらない。むしろ勝ってる気がする。20131027-124536.jpg

▼AnTuTu 4計測してみた。Fire HDX 7=33830、新Nexus 7=21091。0.7GHz分の差はほぼ出ているってとこか。20131027-124705.jpg

OSがKindleカスタムAndroidなので、正当な比較にはならないと思うが、Fire HDXを実際に使ってみると、随所で性能の高さを感じさせられる。
iPad/iPad Mini(2013)がどういう仕様で出てくるかわからないが、Fire HDXはかなり強力なライバルになる感じがする。

最後に、Kindle Fire HDX、本命は8.9インチと予測。まだ現物を手にしていないので俄に信じられないが、この7インチモデルより僅かに70g増しで8.9インチ画面を実現している。とんでもなく軽く、高性能な8.9インチタブレットの登場だ。最近手元から全部iPadを処分してしまったので、新iPadの仕様を見てから、Kindle 8.9インチをメイン利用で購入するか検討する事にしている。

【まとめ】
Kindle Fire HDXシリーズ、かなりの意欲作。クアッドコア化しただけでなく、クロックもダントツに速いし、実際の利用感でもハッキリわかる。デザインについても洗練され、Nexus 7やiPadの好敵手になったと言える。(正直これまでのKindle FireはAmazonブランドがついてはいるものの、ちょっと安物感があるタブレットだった)
これから新しいタブレットの購入を検討している方は、選択肢の一つに入れるべき。超軽量の8.9インチモデルは、大注目!

▼最後にお約束の、、Kindle 13枚、片手持ち、、つ、辛すぎる。
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おしまい。

Kindleについてあまりご存じない方、ご興味があったら以下のエントリもご参照のほど。
日本版 Kindle Paperwhite・Fireシリーズ FAQ【まとめ】