Amazonの電子書籍リーダー、Kindle 2019年モデルが発売になりました。
Kindle(2019年モデル)、実機が到着しましたので、さっそくレビューしていきます。
今回、ホワイトの広告付きモデルを購入しました。Kindleシリーズ最安の8,980円。
最近のKindleではお馴染みの、細長い紙のパッケージです。
いつのまにかパッケージの表記が多国語対応になってます。
各国共通のパッケージなんでしょうか。
中箱を引き出すと、Kindle(2019)本体、クイックガイドとマイクロUSBケーブルが出てきました。
充電アダプタは付属していません。手持ちのスマートフォン用などのUSB充電器を使用する想定です。どうしても純正品を使いたいという方、ちょっと高いですがAmazon 5W USB充電器が販売されています。
スクリーン上にはKindleの絵と、電源ボタンの位置の説明が表示されています。
これは保護フィルムに印刷されたものではなく、Kindle(2019)のディスプレイに表示されたものです。KindleシリーズはE Ink社の電子インクパネル(電子ペーパー)を搭載しており、電源が完全にオフの状態でも、画面を表示し続けることができるのです。
余談ですが、Kindleのバッテリが切れると永遠にこの画面です。
Kindle多数持ちユーザーには見慣れた光景ですね。
この画面に素敵な広告載せたらいいと思うぞ > Amazon様
スイッチをオンにすると、画面が切り替わって初期設定画面が起動。
WiFiの設定をして、自分のAmazonアカウント情報を入れれば、初期設定は完了です。
あとはもう、WiFi経由でKindle本ストアから好きな書籍やマンガを購入・無料本などをダウンロードして楽しめます。
Amazon Prime会員であれば、数百冊のKindle電子書籍(2019年4月時点では990冊)が読み放題になるPrime Readingというサービスが無料で利用できます。
新型Kindle、丸みを帯びたデザインで非常に持ちやすく、軽く感じます。
Kindle(2019)の画面の大きさは旧KindleやPaperwhiteと一緒の6インチ。書籍に近い縦横比と、スマホよりもずっと大きな画面で、目が弱くなってきた方にも読みやすいと思います。
大きさや重さは旧型と大きくは変わらず、実際には僅かに重くなっています。ですが、デザインの妙でだいぶ薄く軽くなったように感じます。
新型Kindle、現行Kindleシリーズでは最軽量です。
標準的な文庫本の重さは約200g程度。それよりも軽くて薄くて何百、何千冊の本を持ち歩けるのはすばらしいですよね。
コミック大人買いしても全然邪魔にならないし。紙本のように家人に邪魔にされることもありません。本好きの方にこそKindleと電子書籍をお勧めしたいです。やっぱり紙の本が好きだから電子書籍はちょっと、という声はよく聞きますが、すごく機会損失してると思いますよ。
Kindle(2019)では裏側のロゴからAmazonの文字がない、矢印マークだけになっています。右が新型のロゴ。
Kindleシリーズに共通の電子インクパネルは、晴天下など、液晶パネルが苦手とする、明るい外光の環境で最大の成果を発揮します。
屋外でスマートフォンやタブレットを使っていると画面が見づらくてイラっとすることが多いですが、Kindleには無縁の問題です。
晴天の屋外でPixel 3(有機EL)、Kindle(電子インク)、Fire HD8(液晶)で実際に並べてみました。
一目瞭然ですね。Pixel 3とFire HD8、これでも最大光量で表示しています。
環境光を反射して表示する電子インクパネルは、紙の書籍と同じように目に優しいのも特徴です。長時間読書しても目が疲れにくく、ブルーライトをカットする眼鏡も必要ありません。
一方、電子インクパネルが苦手とするのは暗い場所。それなりの光量の光源がないとつらいです。
日があまり当たらない室内で、フロントライトを消した状態。
字が暗すぎて、読めない!!
ここで無印Kindleに初めて搭載された、フロントライトが成果を発揮します。
Kindle(2019)には4つのLEDがベゼルの下部に内蔵され、パネルを明るく照射し、暗い場所でも快適な読書環境を提供してくれるというわけです。
真上からベゼル部分の隙間を見ると、明るく輝く4つのフロントライトが見えます。
Kindle(2019)のフロントライトを点灯すると、他の端末と同様、暗がりでも快適に画面を見ることができます。しかも、直接LEDの光が目に入らないので、目に優しい設計です。
また、電子インクパネルは構造上白が暗い(白というよりグレー)ので、明るい場所であっても、フロントライトをつけていると、より画面が見やすくなります。
フロントライトつきのKindle(2019)と、旧型Kindleを室内で
旧型Kindleの方、ベゼルの白と画面の白を比べると、電子インクの白がグレー寄りなのがわかると思います。
新型Kindleの方でフロントライトを当てた状態なら、画面の白がベゼルの色に近いのもわかりますね。
なので、フロントライトない旧型Kindleは、ぶっちゃけ使う気になれません。
このフロントライト搭載が新型Kindle最大のアップグレードと言えます。
旧型Kindleのセールとかあっても、ぜひフロントライト付きの新型KindleやPaperwhite、Oasisを購入されるのをお勧めします。実用性、ダンチですよ!
電子インクパネルの性能は同じですし、プロセッサーも同じですから、表示性能は変わりません。新旧Kindle細かい仕様比較については、巻末の新旧Kindle比較表をご参照ください。
新型Kindleを購入される方は、初めてKindleを購入される方がほとんどだと思います。お手頃な価格で、軽くて軽量、フロントライトがついてどこでも読めます。
購入するに当たって、気になってくるのが上位機種との性能差になってくるかと思います。
上位機種との大きな差は、電子インクパネルの画素密度(ppi)と防水対応になります。
Kindle(2019)の画素密度は167ppi、Oasis/Paperwhiteは300ppiです。この差が実際の画面の表示能力に影響するか、実際に比較してみましょう。
同じ画像をPaperwhite(2018)とKindle(2019)で表示してみます。
(画像をクリックで拡大)
画像出典: ぼのぼの 44 いがらしみきお著
差が分かりますでしょうか。拡大してもちょっと微妙ですかね。相当近くまで寄って見れば、、
字が小さくて、読めなーい!
今度は接写してみます。まずはPaperwhite(2018)
(画像をクリックで拡大)
画像出典: ぼのぼの 44 いがらしみきお著
Paperwhiteでの表示、接写で見てもキレイですね。
では、Kindle(2019)の表示を接写。
(画像をクリックで拡大)
画像出典: ぼのぼの 44 いがらしみきお著
結構ギザギザですね。拡大するともっと差が分かります。目の良い方なら不満が出る局面も多いかもしれません。老眼気味だとぶっちゃけ差がそれほど気にならないす。
[まとめ]
Kindle(2019)、フロントライト搭載で室内での読書がより快適に!
解像感、防水が欲しい方は上位機種の検討予知あり
- 5000円アップでPaperwhite(2018)
+防水、300ppi - 21000円アップでOasis(2017) うーん高いわ
+防水、7インチ 300ppi
上位機種検討には下記エントリもご参考にどうぞ。
使用上の疑問などありましたら、下記のエントリもご参考まで。
現場からは以上です。
Kindle (2016) | New Kindle (2019) | |
---|---|---|
ディスプレイ | 6" E Inkパネル(Pearl) 800x600 167ppi | ← ← |
フロントライト | なし | 4 LED |
プロセッサ | Freescale i.MX6SL 1GHz (512MB RAM) | ← ← |
ユーザ・ インタフェース | 赤外線式 タッチパネル | ← |
本体色 | ブラック & ホワイト | ← ← |
外寸/ 重量 | 160x115 x9.1mm 161g | 116x113x8.7mm 174g |
メモリ容量 | 4GB | ← |
使用可能時間 | 最長4週間 | ← |
ワイヤレス | 802.11b/g/n Bluetooth | ← ← |
オーディオ | VoiceView/Audible (USアカウントのみ) | ← ← |
価格 | [販売終了] 7,980円(広告つき) 9,980円 (広告なし) | 8,980円 (広告つき) 10,980円(広告なし) |
Kindle (2016) | New Kindle (2019) |
Kindle Oasis (2019) | Paperwhite (2021) | Kindle (2019) | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 7" E Inkパネル(Carta) 1264x1680 300ppi 反射防止強化ガラス | 6.8" E Inkパネル(Carta 1200) 1236x1648 300ppi 反射防止強化ガラス | 6" E Inkパネル(Pearl) 800x600 167ppi |
フロントライト | 25LED 色調調節機能 自動調光機能 | 17 LED ← 自動調光機能 (signatureモデルのみ) | 4 LED |
プロセッサ | Freescale i.MX7 デュアルコア 1GHz (512MB RAM) | 確認中 おそらく i.MX7 デュアルコア 1GHz (512MB RAM) | Freescale i.MX6SL 1GHz |
ユーザ・ インタフェース | 静電容量タッチパネル ページ送りボタン x 2 加速度センサー | ← | 赤外線式タッチパネル |
本体色 | グラファイト | ブラック | ブラック ホワイト |
外寸/ 重量 | 159x141x3.4-8.5 mm 188g | 174x125x8.1mm 205g (無印) 207g (signatureモデル) | 116x113x8.7mm 174g |
メモリ容量 | 8GBまたは32GB | 8GB 32GB (signatureモデル) | 8GBまたは 4GB(在庫限り) |
使用可能時間 | 最長6週間 | 最長10週間 | 最長4週間 |
ワイヤレス | 802.11b/g/n Bluetooth 4G (セルラーモデル) | ← ← セルラーモデルなし | ← ← ← |
オーディオ | VoiceView/Audible (USアカウントのみ) | ← ← | ← ← |
防水機能 | IPX8 (真水2Mで60分まで) | ← | 防水なし |
価格 | 29,980~40,980円 | 13,980~22,980円 | 8,980円~10,980円 旧4GBモデルは在庫限り 5,980円/7,980円で販売中。 |
Kindle Oasis (2019) | Paperwhite (2021) | Kindle (2019) |
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