2012/10/24追記
ついにAmazon.co.jpから、日本語版Kindleの販売が開始!
同時に日本版Kindle Storeも稼働!
Amazon.co.jpが販売する日本版 Kindle Paperwhite・Kindle Fire・Kindle HDに関するQ&Aはこちらをどうぞ。
日本版 Kindle Paperwhite・Fire/HD FAQ 【まとめ】
米国販売版Amazon Kindle 3・4・Touch・Fire FAQ は、こちらへどうぞ。
米国版 Amazon Kindle 3・4・Touch・Fire FAQ 【まとめ】
7月29日発表と同時に予約、日本時間8月26日にUSから出荷開始、自分のも同日出荷メールが来て、来週ぐらい到着かと思ったら、なんと本日8/27午前中に到着してしまった。
日本のアマゾンと変わらん速さw
※8月現在、初期出荷分は売り切れで、つぎの出荷は9月中旬以降とされている。
第二世代Kindleの時も、中二日で到着したが、AmazonはKindleの全世界発送をUSからする為に、かなりロジスティックスの最適化をやっているようだ。
Amazon US倉庫→アンカレッジの貨物空港→成田→到着 の各経路のスピードがハンパない。
通関を省略するために、通関の消費税は前払いになっているぐらいだ。
到着の感動あるうちに、ファーストインプレを簡単にまとめ。
取り急ぎまとめたので、写真写りや、レイアウトなどが雑なのと、誤字脱字各種はご容赦の程。
後日ぼちぼち修正、加筆、校正します。
▼購入したのはgraphiteの3G+WiFi搭載モデル。
Amazon Kindle (6インチ版) 第三世代仕様:
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表示パネル | 6インチ E-Ink(600 x 800 16階調グレイスケール) ディスプレイ |
記憶装置 | 4GB内蔵Flash(ユーザエリア 3GB) |
ラインアップ | WiFi/3G+WiFiの2モデル。WiFiはGrapite一色、3G+WiFiは加えてWhiteあり |
対応ファイルフォーマット | 直接読取対応: Kindle (AZW), TXT, PDF, Audible (Audible Enhanced (AA, AAX), MP3, unprotected MOBI, PRC |
| 変換後対応: HTML, DOC, JPEG, GIF, PNG, BMP (※実際にはDOC以外は直接読む方法がある) |
対応言語フォント | ラテン&ギリシャ文字系言語、日本語、中国語、韓国語、ロシア語 |
オーディオ出力 | ステレオスピーカ、ヘッドフォンジャック搭載 |
3Gワイヤレス | 3Gモデルはグローバル対応 3Gモデム(W-CDMA/HSDPA、GSM/EDGE)搭載 |
WiFi | 802.11b/g WiFi |
バッテリライフ | ワイヤレスOFFで待機30日、ワイアレスONで待機3週間(WiFi)/10日間(3G+WiFi) |
外部入出力 | マイクロUSBコネクタ(micro-B)、ステレオミニプラグ |
外形・重量 | 190 mm x 123 mm x 8.5 mm/ 241g(WiFi) 247g(3G+WiFi) |
付属品 | マイクロUSBケーブル、100-240V ACアダプタ(USBコネクタ出力)、簡易マニュアル(詳細マニュアルはKindleの中) |
この新型Kindleは、初代のKindle(アメリカ国内のみ3G利用可能)から数えると、三世代目にあたる。二世代目は、アメリカ国外で無料の3Gローミングを行うKindle 2 国際版(Kindle 2i)モデルとして、日本を含むアメリカ国外への販売がされていた。
今回の新型は、ジェネレーションとしては、Kindle 3にあたるわけだが、正式な名前は”Kindle Reading Device, Wi-Fi, 6″ Display – Latest Generation”になる。長すぎるので、このエントリでは、『新型Kindle』または『Kindle 3』と呼ぶことにする。
なお、Kindle DXの新型以降、アメリカ国内版と、国際版の区別はなくなっているようで、今回入手したKindle 3にも区別はない。
中身は、Kindle 3本体、iPhoneのものに似たAC-USBアダプタ、USBケーブルとクイックスタート・ガイドだけ。アダプタとUSBケーブルはKindle 2iと同一のもののようだ。
Kindle 3本体のUSBコネクタの形状は、Kindle 2iと同様のマイクロUSB。Xperia、Nexus Oneなどの最近のスマートフォンの一部や、Bluetoothヘッドセットの一部で使用されている、業界標準規格。多数のデバイスに使用されている、一般的なミニUSBよりも小さいものなので、間違えないようご注意。
第二世代Kindleも、十分小さかったが、新型は190 mm x 123 mm x 8.5 mm約240g、絶妙なサイズと重さだ。PCなど、他に重いものが入ったカバンにいれても、苦にならないし、さっと取り出せる。移動には向かないiPadの重さ(680g)とは大きな違いだ。
Kindle 2iとKindle 3の主要な機能比較
| Kindle 2i (国際版) | Kindle 3 WiFi (Graphiteのみ) 3G+WiFi (White/Graphite) |
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ディスプレイ | 6インチ(対角線) E Ink® 800x600/16階調 | 6インチ(対角線) E Ink® 800x600/16階調 50%コントラスト向上(Kindl2比) |
外寸/ 重量 | 203.2 x 134.6 x 9.1mm/ 290g | 190 x 123 x 8.5 mm/ 241g (WiFi) 247g (3G+WiFi) |
メモリ容量 | 2GB (ユーザ領域1.4GB) | 4GB (ユーザ領域約3GB) |
待機時間 | 1ヶ月 (ワイヤレスOFF) 3週間 (ワイヤレスON) | WiFiモデル 1ヶ月 (ワイヤレスOFF) 3週間 (ワイヤレスON) 3G+WiFiモデル 1ヶ月 (ワイヤレスOFF) 10日間 (ワイヤレスON) |
3Gワイヤレス | GSM + EV-DO / HSDPA | GSM + EV-DO / HSDPA (WiFiモデル=なし) |
3Gカバレージ | 100カ国 | 100カ国 |
WiFi | なし | 802.11b/g |
内蔵ブラウザ | ACCESS社製 | Webkitベース |
対応言語フォント | ラテン文字、ギリシャ文字 | ラテン文字、ギリシャ文字 ロシア語、日本語、中国語 (繁体・簡体)、韓国語 |
価格 | $189.00 (製造終了) | $139 (WiFi) $189 (3G+WiFi) |
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▼iPhone 3GS、Kindle 3、Kindle 2i、iPadとの大きさ比較。
大幅に価格を下げたせいか、小型軽量化のためか、Kindle 2iと各部に若干の違いが見受けられる。背面のパーツは金属からプラスチックに、キートップ数が減っていたり、パーツに低価格化が感じられる部分がある。ただし、表面仕上げなどに気が配られており、購入したgraphiteはマット仕上げで手に馴染む上、見た目の高級感もある。私自身は、Kindle 3のデザイン、仕上げ、大きさや重さは非常に気に入っている。むしろスリスリしたいぐらいだw
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▼Kindle 2i / 3 キーボード部分の比較
見てわかるように、Kindle 3では大胆に数字キーが排除されている。数字を入力する際には、Symキーを押して、表示・カーソルキー選択して入力する仕組みだ。コストダウンのためか、小型化のためか分からないが、ハッキリ言ってこれは使いにくくなった部分だ。ブラウザでのアドレス入力や、電子書籍の検索時など、数字キーを使う局面は多い。
追記: Altキーを押しながらQWERTYの列のキーを押すと、直接数字入力できるのを発見。これなら、物理キーがなくても、さほど不便ではないかな。
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▼一方、左右側面のページ送りキーが統一されたのはいい部分。
Kindle 2iでは、右側にはページ送りの代わりにHOMEキーがあったり、左右非対称になっていた。
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▼また、Kindle 3では、電源スイッチ、ボリュームスイッチ、充電・転送用マイクロUSBコネクタが、全て筐体の下部に移動した。 コントロールスイッチ系が全部下にあるガジェットは初めてなので、正直使いにくいと感じるが、まあ慣れるだろ。
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▼Kindleの電子インクパネルは、電源断の状態でも、画面情報は維持される。この写真は電源を切ったKindleが、スクリーンセーバー画面を表示しているところ。
Kindleのスクリーンは液晶ではなく、電子インクパネルを使用している。電子インクは自己発光せず、反射光で読む仕組みになっており、液晶にくらべ目が疲れない上、ページ送りをするとき以外は電力を消費しない。このため、Kindleは最大30日間スタンバイができる性能を持っている。一方、電子インクは構造上、画面のリフレッシュに時間がかかる。Kindle 2iではファームウェアのアップデートで、若干リフレッシュスピードが向上はしたものの、まぁペロン、ペロンというまったりしたスピードだ。Kindle 3では、電子インクパネル自体を改良したのか、周辺回路を修正したのかはわからないが、圧倒的に性能が向上している。前の遅さを知っているから、という部分はあるかもしれないが、かなり不満はなくなるほど改善されている。しかも、Kindle 3では白黒のコントラスト比も向上しており、さらに画面が見やすくなっている。
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▼日本語フォントを埋め込んだ、青空文庫の『こころ』のpdfを表示、
ページ送りをした動画
こちらもご参照:
さらに、日本人としてKindle 3の最大の機能向上は、日本語表示に対応した部分だ。実物が来るまで、日本語対応に関する詳細が発表されていなかったので、どいう形で、いつ対応するのか気になっていた。
しかし、、、
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▼なんということでしょう。何もしないでも日本語のサイトが表示されたではありませんか。
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要するに、Kindle 3では初期出荷時からマルチランゲージ対応を果たしていた、ということになる。手元のKindle 3のファームウェアバージョンは3.x、旧型Kindleへもファームウェアアップデートで対応ができるのか気になるところ。
なお、SHIFT-JISでもEUCのページでも、日本語表示は完全にできるようだ。ただし、IMEは搭載してなさそうなので、日本語の入力はできない。
Twitterのwebから英文ならツイートすることもできた。
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▼Asahi.comを表示した画面キャプチャ。ちなみに画面キャプチャは↑+Alt+G
実際の解像度だが、実物でみると、E-Inkの特性もあって、滲んだ風に表示されたり、リフレッシュ漏れで前のページがうっすら残って表示されたりする.
この点については、Kindle 2iから特に改善されていない。
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Kindle FAQや、
Kindle 2i購入時のエントリにも書いたように、Kindleではこれまで、フォントハックと呼ばれる手法(iPhoneで言うところのjailbreak)を用いないと、内蔵のブラウザや、自炊azwファイル、フォントを埋め込んでいないpdfファイル等では日本語表示ができなかった。標準で日本語表示ができるようになったため、フォントハックをせずとも、誰でも日本語ドキュメントや日本語のブラウジングが楽しめるようになったわけだ。
一方、まだ残されている謎は、Amazonによる日本語電子書籍の販売予定だ。Kindle 3での日本語を含む各国語表示の対応について軽くは触れられていたものの、目玉であるところの日本語書籍の予定については、まだAmazonは公表していない。
満を持して日本語対応したわけだから、近いうちにきっと発表があると期待したい。
追記:書き忘れていたが、電子インクは外部光が明るければ明るいほど、当然ながら視認性が高くなる。液晶や有機ELなどとは、まったく逆の特性だ。
▼試しに、ベランダの直射日光下で、iPadとKindleの視認性を比較してみた。ご覧の通りだ。
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Kindle 3のもう一つの大きな機能向上は、webkitエンジンベースのブラウザだ。Kindle 2i以前では、携帯ブラウザでおなじみのNetfront製のものを使っていた。Kindle 3で使用されるwebkitは、iPhoneのMobile SafariやAndroidのブラウザ、Safari、Chromeで利用されているものだ。
また、ブラウザの表示スピードもかなり高速化されている。正直、Kindle 2iでは遅さとレイアウト表示力の弱さから、ブラウザをあまり積極的に使う気になれなかった。だが、Kindle 3なら十分に実用になると思う。
※実用とはいえ、ブラウザが新規ウィンドウを開くリンク先に飛べなかったり、eInkの特性もあって、iPadのように奇麗に表示されなかったりという部分はある。
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ここで気になるのが、Kindleでのブラウザ通信費用が今後どうなるかだ。Kindleに搭載されてきた3G通信機能は、購入した書籍のダウンロードに加え、ブラウザでの通信も無料になっていた。あまりにもブラウザでの利用が増え、Amazonが負担するMVNOやローミング費用が嵩むようなら、今後書籍購入・ダウンロード以外の通信が有料になるというオプションも存在すると思う。こういう部分を見越してか、Kindle上のブラウザは”Experimental Feature (実験的機能)”と但し書きがされている。
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まだ到着したばかりで、あまり色々と試せていないので、ファーストインプレはこのへんで。
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写真や動画など、後日追加予定なので、ご興味のある方はブックマークを推奨。
とりあえず、Kindle 2iとの差分中心にまとめてきた。Kindle2iベースの情報だが、以下の2エントリにも、参考になる情報があると思うので、ご興味のある方はぜひご覧のほど。