そろそろiPhoneメイン使いを卒業しようと、移行のターゲットに考えていたAsus Zenfone 2 ZE551MLが来た。
▼プラチナバンド対応とか欲しかったので、買ったのは国内モデル。普通にアマゾンから購入。
| メーカー | Asus |
製品名 | Zenfone 2 ZE551ML | |
CPU | Intel Atom Quad Core Z3580 (2.3GHz-Moorefield)/ Z3560 (1.8GHz – Moorefield)PowerVR G6430 | |
メモリ/ ストレージ | RAM: 2GB/4GB LPDDR3SSD: 16GB/32GB/64GB (RAM 4GBモデルのみ) | |
ワイヤレス | 4G : FDD-LTE: (JP version) 2100MHz(1)/1900MHz(2)/1800MHz(3)/1700/ 2100MHz(4)/850MHz(5)/800MHz(6)/ 900MHz(8)/1700MHz(9)/800MHz(18)/ 800MHz(19)/700MHz(28)3G : W-CDMA 800(6)/850(5)/900(8)/1900(2) / 2100(1)MHz 2G : 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth V4.0, NFC | |
OS | Android 5.0 (Lollipop) | |
ディスプレイ | 6インチ 1,920×1,080ドット | |
カメラ | 前面500万画素・背面1300万画素 | |
入力方式 | 10点マルチタッチ静電容量タッチパネル | |
電源 | Li-Ion 3000mAh | |
寸法/ 重量 | 152.5 ×77.2 ×3.9 mm ~ 10.9 mm/ 170g | |
価格 | 38,980円(1.6GHz/2GB RAM/16GB SSD) 49,464円(2.3GHz/4GB RAM/32GB SSD) 55,980円(2.3GHz/4GB RAM/64GB SSD) 上記価格はAmazon.co.jpから | |
ポート類 | マイクロUSB x 1、マイクロSDXCカードスロット |
Zenfone2の一番の特徴はもの凄いコストパフォーマンス。CPUなどのハードウェア性能は、現時点でトップクラス。カメラ始め周辺の機能もハイエンド。でもお値段はiPhone 6の半額程度と、アメリカの記事では”Ridiculously Inexpensive” (バカみたいに安い)と書かれるほどだ。
購入したのは2.3GHz Atom Z3580/4GB RAM/32GB SDD、グレーモデル。Amazonで49,800円。 メモリは4GBモデル一択だが、ストレージはマイクロSDで増設できるし、64GBモデルの発売は遅めなので、4GB/32GBモデルにした。カラバリも色々あったのだが、プラスチック筐体にメタル風仕上げということで、一番安っぽく見えなさそうな色を選んだ。
▼さて開梱と思うと、なんか箱の右端から矢印がはみ出しているが、これを引っ張って外箱を開けてはいけない。
この矢印は、箱を手で開けた後、本体を持ち上げるためのもの。ちょっと紛らわしいパッケージング。
▼梱包内容。クイックガイド類、イヤホン、USBケーブルと、USB電源アダプタ。
なんら変哲のない内容だが、一つだけ変わったものが。梱包されているAC-USBアダプタが妙にデカイ。
▼出力5V/2A=10W。さらに、9V/2A=18Wの記述もある、ハイパワーアダプタだ。
というのも、Zenfone 2、QuickCharge 2.0仕様の急速充電に対応しており、このアダプタを使用すると、9V2A=18Wのモードで充電が可能になっている。このアダプタを使用すれば、内蔵の3000mAの大型バッテリを39分で60%充電できるらしい。Quick Chargeについては、Zenfone 2を買うまであまり知らなかったのだが、Docomoとかauの端末でも搭載モデルがあるようで、AmazonでもQuick Charge対応充電器が色々販売されている。
▼ 本体を表側から。特に変哲のないデザイン。
Zenfone 2、スクリーンサイズが5.5型フルHD(1080×1920ピクセル)と大型。現物を触らないで注文したため、デカすぎないかと心配だった。
▼手に握ってみると、エッジ部分がかなり薄くなっているデザインのためか、片手持ちもさほどムリがない感じで安心。
▼初期設定後のホーム画面。Zen UIというAsus独自のlauncher/UIが導入されている。
▼AnTuTuでベンチを取ってみた。中々の高性能。左は比較用のXperia Z3。
Zenfone 2の4GB RAMモデルを買ったのだが、実はまだ2GBしか有効になっていないらしい。64-bit版のアップデートが来て、初めて4GBが有効になるそうな。そうすればさらにベンチのスコアが上がるかもしれない。実際の利用感もかなり良好。特に動作で不満になるようなところはない。メイン機として十分な性能が発揮できそうで満足。
Zenfone 2に搭載されているAndroid OSは5.0。iOSとAndroid、並行してずっと使っているが、当初はiOSと比べて機能もユーザエクスペリエンスもいま一つな印象だった。Android OSも5.0になり、iOSと比べて遜色がなくなってきている上、iOSにはない機能も増えてきている。また、iOSと比較してカスタム化がしやすいのは当初から変わらない。
▼iPhone 6(4.7″)、Experia Z3(5.2″)、Zenfone 2(5.5″)、Asus Fonepad 6(6″)と並べてみた。
Zenfone 2をずっと触っていると、iPhone 6に持ち帰ると、『小さっ!』と感じるほどの差がある。
iPhoneでは5-icon dockをずっと使っているため、ドックに5個アイコンを置きたい。Asusのlauncherでは対応していないので、他の端末でも使っているNova Launcherに入れ替えた。
▼Nova Launcherに入れ替えて、ドロワーの他にアイコン5個ドックに置いた。
画面右端中央に、なんか矢印ボタンがあるが、これはButton Savior Pro (non root) というアプリが表示しているトリガーボタン。
▼Button Saviorのトリガーボタンを押すと、設定してあるハードキーのボタンが表示される。
大型のZenfone 2、さすがに片手持ちで”戻る”ボタンを押すのがつらいので導入。戻るボタンだけを登録しておくと、トリガーボタンを押すと、即戻るボタンとして機能する。トリガーボタンの位置は画面の周囲どこにでも置くことができる。
▼Zen UIには、ホームボタンをダブルタップすると、片手持ち用に画面を縮小、寄せてくれる機能があるが、iOSのホームボタンダブルタップ同様、どうにも中途半端な使い勝手。
▼Zenfone 2には、ATOKが標準搭載されているが、右寄せ・左寄せ機能を使うと、これまた片手使いには便利。
Button Savior Proと合わせて使うと、片手持ちの操作でもだいたいムリがなくなった。
▼Zenfone 2 グレーモデル本体裏側。
プラスチックにメタル仕上げをしたバックカバーだが、意外なほど安っぽさはなかった。これなら他のカラーにしても大丈夫だった気がする。ヘアライン仕上げは深く、手にピッタリとフィットする。LEDフラッシュは2基搭載、かなりの光量で発光する。リアカメラは1300万画素。
▼リアカバーは簡単に取り外せる。
リアカバー側にはNFCのアンテナ。本体側は、バッテリーは取り外せないものの、マイクロSD・SIMスロットには電源オンの状態でもアクセスできるギーク仕様。SIMはマイクロSIM、スロットは2つある。デュアルSIMの端末は、後進国では一般的なものだが、日本他先進国向けのモデルでもスロットが2つある。コストダウンのためか、Zenfone 2はハードはグローバルで一緒らしい。で、肝心の2番目のSIMスロットは2G(GSM)のみ対応なため、日本では何の役に立たないという残念なオチ。今度インドとか中国にでも行く機会があったら試してみよう。追記7-11: シンガポールに行ってSIM二枚使いで運用したら、思いの外便利だった。詳細はこのエントリの最後に追記しておいたのでどうぞ。
【au > IIJMioへのMNP転出】
で、iPhone 6からZenfone2乗り換えで問題だったのがキャリア。アンロック版のiPhone 6に、au SIMを刺して使っていたのだが、auの回線はZenfone 2では使えない。ドコモにするか、ソフトバンクにするかと考えたが、これを機会にメイン回線もMVNO-IIJ Mioにしてしまうことにする。
だが、ここでちょっとした問題が。すでに持っているIIJ Mio契約に追加でMNPをしようと思い、ビックカメラのSIMカウンターに行くが、そういう手続きはIIJのwebからしかできない、とのこと。スゴスゴと戻ってIIJ Mioサイトの説明を読むと、webから頼むと手数料もかかるし、申し込み後何日かすると、元回線が使えなくなり、新しいSIMが到着するまで電話が使えない。
まあしゃーない、と思い既存アカウントにMNPする方法をwebで見るが、どうにもよくわからないので、電話でIIJのお姉さんに聞いてみたところ、SIMカードの交換のページからできるとのこと。
▼このリンク先からMNP転入の手続きができる。が、これは分かりにくい。
すでにMAXの3枚SIMを発行してしまっているので、うち一枚を削除し、auからMNP転入の申請をした。本当は削除しなくてもできるらしいが、手数料は変わらないのでまあいいか。
以下ご参考まで、MNP手続きからSIM到着までの流れ。
5/19 9:00 IIJ Mio web SIMカードの交換ページから、auからのMNP転入手続き
5/19 9:08 本人確認書類をアップロードせよとのメールが来たので、指定サイトから免許証の写真をアップロード。
5/19 19:00 本人確認完了のメールが来た。
5/20 22:13 MNP転入による電話番号停止予定のお知らせ、というメールが来た。
5/21 13:00ごろ iPhone 6に刺してあるau SIMが動作しなくなる。
5/22 6:25 変更申込み完了のお知らせ、というメールが来た。当日5/22から課金開始とのこと。到着予定も当日。
5/22 12:00ごろ IIJ Mio 音声SIM到着、Zenfone 2に刺して開通。
キャリア電波がつながらなくなってしまったiPhone 6には、余ったIIJ MioデータSIMを刺してあげた。久しぶりにMNVO SIMをiPhoneに刺したわけだが、ちゃんとAPNプロファイルも用意されており、iPhone6からダウンロード・インストールでさくっと繋がって感心。
【まとめ】
iPhone6から、Zenfone 2へメイン端末移行完了。
Zenfone 2、高性能、とにかくお得価格。5.5インチと大画面でガタイがでかいが、工夫すれば片手使いでも十分いける。
iPhone 6からメイン端末移行、4日ぐらいメインで使ってるが、今のところ大きな不満なし。
電池の持ちは大画面パネルのせいもあり、そこそこ。だがQuickCharge対応で、付属の急速充電器 (RAM 2GBモデルにはついてないっぽい) を使うとあっというまに充電できる。
正直au > IIJ Mio MNPがいちばんメンドクサかった。
デュアルSIMスロットは、海外での現地SIMと国内SIM両方挿し運用がとても便利。(追記参照)
iPhoneからハイエンドAndroidに移行考えてる方、Zenfone 2おススメします。
7-11-15追記 シンガポール Singtel SIM運用記
シンガポールに行った際にZenfone 2で現地SIMとIIJ SIMを2枚挿し運用したら、この上なく便利だった。
▼購入したSingTelのプリペイドSIM。お値段S$30=約2700円で10日/100GB使用可能。
▼このSIMがまたよくできてて、標準 ・マイクロ・ナノとマトリョーシカみたいに好きなサイズに切り取って使える。
▼普段Zenfone 2のスロット1に入れているIIJのSIMをSIMスロット2へ移動。1にはSingtelを入れる。
▼デュアルSIMカード設定に両方のSIMが認識された。
この状態で使うと、データ通信は全てSIM 1のSingtel SIMで使い放題。SIM 2に挿したIIJ SIMは音声のみStarhubのGSMでローミングされた状態。IIJとSingtelの電話番号どちらでも着信ができるようになっている。国内ではSIM2スロットは使えないが、海外ではIIJや日本のキャリアのSIMをスロットにさせば、音声の発着信で利用することができるわけだ。
現地SIMを利用する場合でも、国際電話やSMSの着信だけは普段の番号で受けたいので、端末2台を持ち歩く事が多いと思う。Zenfone 2のデュアルSIMを活用すれば、持ち歩くのは一台で済むわけだ。
▼Zenfone 2に実際に電話をかけてみた。上がSingtel、下がIIJ SIMの番号に掛けた時の着信表示。
着信料がかかる国の場合など、どちらのSIM番号に掛かっているか確認して着信拒否することもできる。
▼電話をかける場合にも、SIM1 SIM2どちらで発信するか選択できる。
海外で現地SIMをよく使う方、Zenfone 2のデュアルスロット、かなり便利ですぜ。