カラー化された 新型Pebble Timeレビュー…これは素晴らしいものだ

 

追記: その後、Pebble社はFitbit社に買収され、Pebbleシリーズはすべて生産販売が終了となってしまいました。Fitbit社を通して、今後もPebbleシリーズを使えるようにサポートは継続するそうです。一方、流通しているPebbleシリーズの在庫の値段はどんどん下がっているようで、わずか1万円前後で入手できるようです。興味のある方はいかがでしょうか。

Pebble Time Steelのレビューは下記エントリをどうぞ。

Pebble Time Steel Gold 買ってみた

 

Kickstarterで注文というか出資した、新型Pebble Timeが到着。自分の出資額は$179。先着何百人だかは$159で申し込めたらしけど、タイミングを逃して残念。

ご存知のない方に説明すると、Kickstarterはネット上で出資を募って、目標額に到達したら商品化される、いわゆるクラウドファンディングサービス。おもに利用するのはスタートアップ企業の最初の製品が多いです。Pebble社もモノクロの旧型Pebbleの初期市場投入をKickstarterで行い、量産後は自社販売に切り替えていました。十分にビジネスが立ち上がっている状態で、今回新モデル=Pebble Time を再度Kickstarterに委ねた結果、Kickstarterでの合計出資額としては最高額の2033万ドルを達成したそうです。

Pebble TimeのKickstarter出資はすでに締め切られましたが、6月22日から量産品のプレオーダーが開始になっています。価格は$199。どうしてもすぐ欲しい、という方は、Amazonマーケットプレイスなどで並行輸入品を買うか、ヤフオクやeBayにもプレミア付で結構出品があるようです。

 

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今回、2月24日のKickstarterでのPebble Time出資開始日に即申し込み、6月8日朝に出荷連絡が来ました。

いつ来るのか楽しみと思って家に帰ったら、当日午後には到着していた。DHLのステータスは詳細確認中のままでした。フシギ

▼到着したPebble Timeの外箱兼梱包。
  

▼これは一体何の荷物、、と思ったが、裏返すといかにもなキャッチが。
  

▼梱包の中も大変シンプルなパッケージング。
 

なにかe Ink Kindleのパッケージを彷彿とさせる段ボールな感じです。ローコスト、質実剛健。

 

 

▼中身。Pebble Time本体、専用充電ケーブル、クイックスタートガイドと保証関係の書類のみ。
 

Pebble Time、最大の特徴は超低消費電力ディスプレイ。このディスプレイはマーケティング的に電子ペーパー、と呼ばれていますが、KindleやKoboなどが使用しているE Ink社の電子インクパネルとは全く原理が異なる、反射型メモリー液晶という製品です。外光を反射させて表示をするため、常時バックライトを必要とする通常の液晶ディスプレイと比べて、大きく消費電力が削減されます。また、メモリー液晶の名前の所以の、画素ごとにメモリーを搭載することにより、微弱な電力で画面表示を維持することができます。電子インクパネルは画面のリフレッシュが遅いため、動画などを表示することはムリに近いですが、Pebble Timeのメモリ液晶は描画特性が液晶のため、普通に動画やゲームなどの動きにも追従します。

▼Kindle Voyageの電子インクパネルでの残念な動画表示性能。ぺろんぺろんです。
(制作:@ichinomoto 氏)

▼同等のものをPebble Timeのメモリ液晶で表示すると、サクサク。液晶だから当たり前。
(制作:@ichinomoto 氏)
pic.twitter.com/WeYoBxVm9q

 

Pebble Timeのメモリー液晶ディスプレイは、Japan Display社のLPM012A220Aらしいです。表示能力は144 x 168ピクセル、パレット固定の64色と、Apple WatchやAndroid Wearと比べるとかなり低スペックです。ちなみに解像度はモノクロの旧型Pebbleと変わりません。
一方、この低消費電力のメモリー液晶が大きく貢献して、Pebble Timeはカラー画面を常時表示した状態で最大7日間の利用が可能です。時間を知りたい時にチラ見しても画面は真っ黒、毎日充電が必要だから早起きのアラームにもならない、今どきのスマートウォッチとは大違いです。

ところで、Pebbleシリーズにはタッチパネルは搭載されていません。操作はすべて4つのボタンで行いますが、確実に思った操作ができるので、個人的には気に入っています。時計の小さいアイコンを見ながら、文字盤をスリスリして使いにくいUIと格闘しているのは、あまりカッコいいものではないと思うし。ボタンの機能は、左側のボタンが『戻る』、右側3つのボタンが上から『』、『選択』、『』となっています。

 

▼Pebble Time、電源を入れて母艦と同期。
 

 

母艦側のアプリはiOSとAndroidの両方があります。iOS版はAppleの制約によりAndroidより通知の機能が劣る部分があるようです。どちらも、旧型Pebble用とは別に、新しいPebble Time専用のアプリが用意されています。どちらのバージョンも、やれiOSは8.2以上、AndroidはKitkat以降ガーとか、鬱陶しい制約もありません。

▼母艦と同期、初期設定を終えたPebble Timeの画面。
 

腕にしていようといまいと、この画面がずっと表示されたままで使えるのは、本当に時計らしくてよいです。Android Wearをしばらく使ってきましたが、一日中あの黒い画面を腕に巻いてる違和感といったらないです。このメモリー液晶は普段は外光を利用した反射型パネルとして機能します。なのでe InkのKindleと同様、環境光が明るいほど、くっきりとした画面がみられます。
バックライトも内蔵していて、腕にしたまま振ると点灯します。常時オンの設定もできるようですが、おそらくすごい勢いでバッテリーがなくなる気がします。

 

▼こちらがバックライトを点灯した画面。
 

バックライトの表示動作ですが、Apple Watchなどの画面表示動作=時計を顔の前に持ってくる ではなく、ヒュッと勢いをつけないと点灯しません。特に不自由もないですし、おそらくApple Watch風にすると不要なときにバックライトが点灯して電池の消耗が激しくなるのではないかと。

 

▼あと、Pebble Timeは30M(15気圧)防水。早速雨に見舞われたが、もちろん何の問題もありませんでした。

 

 

Pebble Time、まだ出荷され始めたばかりですが、すでにカラー版のウォッチフェイスも沢山上がっています。

Pebble Timeのウォッチフェイスや、アプリの開発用にはSDKが準備されています。今のところ、モノクロ版をカラー化したものが多いようですが、Pebble Timeの機能を生かしたウォッチフェイスがたくさん出てくることを期待したいです。

▼同期した自分のPebbleにアップロードされたウォッチフェイスや設定を一元管理できるMy Pebbleの画面。

旧型Pebbleはストレージが4MBと小さかったため、アプリとウォッチフェイス合わせて8個までしかアップロードできませんでした。Pebble Timeは16MBと大増量したため、何個入れたのか気にしなくてもよくなったのがうれしいです。

プログラムなしで自分の好きな文字盤を作成できる、Watchface GeneratorのPebble Time対応版プレビューも公開されています。旧型Pebble版では、アナログ・デジタルの両方の文字盤が作れたのですが、Time版はまだデジタルのみです。Pebble Time ストアのGenerated Watchfaces の項目にある文字盤は、これを利用して作られたものです。簡単に作れるので、興味のある方は試してみるのをおすすめします。

 

Pebble Time旧型モノクロPebbleを並べて。

うん、カラー化の恩恵がわかりやすいw (文字盤: Mac System 7)
以前からPebbleにはこういったパロディノリのウォッチフェイスが色々そろっていましたが、Pebble Time用もどんどんやってほしい。

▼オマケ: Pebble Timeと旧Pebble内部写真。(写真提供thx: @sei_n 氏)
pebbletime_inside pebble_inside

 

ところで、Pebble Timeのメモリー液晶パネル、どうも旧型Pebbleより表示が暗めな気がします。

▼同じモノクロのウォッチフェイスを表示して並べて撮影、画面をつなげて比べてみると、明らかにTimeの方が暗い
memLCDcomp

液晶の構造上、偏光板を透過して表示するため、元々電子ペーパーよりはコントラストが低いのですが、カラー型のメモリー液晶は、まだ発展途上なのか、それとも構造上仕方ないのでしょうか。結果として、薄暗い場所では若干視認性が悪いです。腕を振ってバックライトをつければしっかり見えるし、明るい場所で使う分には視認性は申し分ないのですが。

Pebble Timeと旧型Pebbleを横から。
  

Pebble Timeは旧型Pebbleと比較して、外形寸法もかなり小さくなっていて、腕に巻いたときのフィット感・重量バランスは上々。普通の時計をしている感覚です。
ちなみに外形寸法は、旧型Pebbleが52  × 36 × 11.5 mm、重量37g。新型Pebble Timeは 47  × 40 × 9.5 mm、重量42.5g。
ラバーベルトは旧型と同じものに見えますが、Pebble Timeの方がしなやかで表面処理もスムーズで、意外と腕になじみます。
総プラスチックの旧型に対し、ベゼルをステンレス製にしたことで、旧型よりは微妙な高級感もあります。

 

 ▼裏側から。
    

Pebble Timeのベルトには、ワンタッチで外せるボタンがついていて、バネ棒外しなどの工具なしで簡単に取り外しができます。今後、サードパーティーと中国製のベルトがたくさん出てくるのかもしれません。この機構を普通の時計のベルトにも導入してくれればいいんですが。

 

▼旧型PebbleとPebble Timeの充電コネクタ。金色の部分が端子、シルバー部分は磁石。

接点自体は共通に見えますが、結合部分の形状が異なるため、相互利用はできません。Pebble Timeの充電端子は、極性を自動検出してくれて、右からでも左からでも充電できます。

 

▼大きさの比較のため、Swatch、Pebble Time、Moto 360と並べてみました。

 

大きさも装着感も、なんとなくSwatchに近いものがあります。一方、Moto360は分厚い上、かなりでかいので、どうにも慣れません。

って、写真を撮りつつ思うのですが、Moto360の画面がいちいち切れるのがとてもうざいです。

 

▼画面の比較。写真だとわかりづらいですが、さすがに低解像度で64色カラーのPebble Timeの画面 (文字盤: Newton) は、レトロな感じがするギザギザ風味です。

でも、実際に使ってみると腕時計ってのは結構目から離して見るものなので、解像度の低さはさほど気になりません。ていうか、解像度を下げて電池が1週間持つのなら何にも文句はありません。毎日充電させられて、一日中黒い画面の時計を持って歩いて、後生大事に高解像度画面をちらっと見るのはどうにも残念な気がします。

▼オマケ:革ベルトに交換してみました。ベルトのサイズは22ミリ。文字盤はEnigma

フル充電後、ウォッチフェイスやアプリのアップロードや、あれこれ半日以上いじくり回しましたが、まだバッテリは90%残っていました。

追記: 仕事用のスマホ (Xperia Z3) と同期して、メールやカレンダーのアラートをバンバン出して使っていますが、その環境での電池の持ちは4.5-5日程度のようです。公称の7日よりは短いですが、毎日充電しなくていいのは精神的にかなりよろしいです。

画面がカラー化されたのと、もう一つ大きく変わったのはいわゆるユーザエクスペリエンスです。旧型Pebbleはいかにも機能が果たせればいいという感じのインターフェースでしたが、Pebble Timeではコミカルなアニメーションを、フラットデザイン風のカラー画面に組み込み、カジュアルなルックスにピッタリ合った、使っていて楽しいものに仕上がっていて、これもすごく気に入りました。

Pebble Timeのインターフェース紹介動画

UIのアニメーション、どこかで見覚えがありますが、これ昔懐かしいNewtonのに似てるような気がします。

 

最後に、Pebble Timeの唯一の弱点について。旧型Pebble同様、Pebble Timeでも日本語の正式サポートが行われていません。母艦から日本語のアラートがでると、全角文字はすべてトーフになってしまいます。旧型Pebbleには非公式な言語パックサポートがあって、これを使うと殆どの日本語フォントが表示できました。

早くPebble Timeにも言語パックが出てくれないかと思ったのですが、試しに旧Pebble用のを入れたら普通にインストールできてしまいました 。

▼言語パック適用後の日本語のアラート表示画面。
  

とりあえず今のところ問題は出ていませんが、本来この言語パックは旧型Pebble用です。しかも旧型Pebbleでもインストール時に問題が出ることがありました。ご興味のある方は、文鎮覚悟の自己責任でお願いします。

追記:@ichinomoto 氏が、JIS第一第二水準をカバーした、日本語言語パックを制作。ダウンロードは下記の記事から。

Pebble 日本語言語パックの作り方

こちらのサイトでは、日本語と中国語の両方をカバーした言語パックが公開。今自分のにはこちらのVer.4 lightを入れてます。

Pebble Time 日本語・中国語言語パック

 

 

【まとめ】

Pebble Time、素晴らしいスマートウォッチ。大変気に入りました。もうMoto 360なんか使わないぞ。
一番のすばらしさは: 当たり前に時計として使える = いつも時計が表示され、充電も5-7日に一度程度でOK
外観といいバランスのシステムデザインは使っていて楽しいです
お値段も$199  (DHLの場合送料+$25) とお手頃な量産品のプレオーダーも、6/22からスタート。どうしてもすぐ欲しい、という方は、Amazonマーケットプレイスなどで並行輸入品を買うか、ヤフオクやeBayにもプレミア付で結構出品があるようです。

 

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