自分に取っての最大のiPhoneキラーアプリ、Bylineが2.0にメジャーバージョンアップ。
Bylineに関しては、本ブログでも常時検索エンジン経由のキーワードのトップ3に入っている、非常に注目度の高いiPhone app。
今回のバージョンアップの目玉は、Byline最大の欠点だったフォルダ分けのサポート。まだ購入していない人も多いと思うので、Bylineに関して、2.0での改善点を含めて、再度まとめてみる。
iPhoneには多数のRSSリーダーが出ているが、その中でBylineが突出しているのは、オフラインでのブラウズ機能。NetNewsWireなどの他のRSSリーダでは、オフライン状態ではフィードされてくるテキストしか読めない。Bylineでは、フィードされてきた情報をマークして、キャッシュ(Bylineではarchiveと呼ぶ)することによって、地下鉄車内など、圏外状態でもそのエントリをSafariと遜色ない画面に表示することができる。
▼ ★マーク(Starred)してキャッシュしたコンテンツをBylineで表示。キャッシュされてローカルに保存されているので、圏外の状態でもSafariでみているかのような表示が可能。
▼もちろん、横表示にも対応。
RSSリーダーの中には母艦と連携の取れないものもあるが、BylineはGoogle Readerをベースにしているため、iPhoneでマークや削除した情報、PCやMacなどの母艦での作業が完全に同期できる。したがって、朝の通勤時にニュースの項目をざっとながめながら、興味のあるものにマークし、興味のあるものだけ読んで残りはオフィスについてからじっくり読む、というシームレスな利用方法が可能になる。しかも、地下鉄通勤など、断続的な接続しかできないユーザでも、キャッシュ機能を利用して、駅につくたびにマークしたエントリを自動ダウンロードし、電車が発車して圏外になったらキャッシュを読むという効率のよい利用方法が可能になる。
▼BylineでのNew Itemsのリスト表示
▼ Bylineとの同期のベースとなる、Google Readerのリスト表示
これまで、他のRSSリーダとくらべて、Bylineの弱点だった点がいくつかある。まず、フォルダ分けができなかった。Google Readerでは当然カテゴリごとに各フィードのフォルダ分けが可能だが、これをBylineで読むと、すべてのフィードを単にだらだらと並べられて、上から順にコツコツと見る方法しかなかった。これは、今回の2.0バージョンアップで、完全にフォルダ分け対応となって、Google Readerとほとんど同じ使い勝手がiPhone上で実現した。
▼フォルダ分けに対応していなかった、Byline 1.xの一覧画面。Google Readerでフォルダ分けしても、全部まとめてリスト表示されてしまう。
▼ついにフォルダ分けに対応した、Byline 2.0のトップ画面。Google Readerでフォルダ分けしたとおりに区分され、これまでのようにNew Itemsでまとめてリストすることも出来、使い勝手が大きく向上。The Blog Heraldでは、「Google Readerユーザが泣いて喜ぶ」と書かれていたが、マジで泣きたいぐらいうれしいアップデート。
次に、Bylineを使用しているとiTunesでのバックアップに時間がかかり過ぎる問題。折角iPhone ファームウェア2.1で高速化したバックアップの恩恵も受けられず、うっとおしいのでバックアップをオフにしているBylineユーザも多いと思う。実際の速度の比較はしていないが、2回ほど久しぶりにバックアップを実行してみたところ、かなり高速化しているようである。
Byline 1.xが他のiPhone用RSSリーダと比べて、大きな問題になっていたことは、上記2点で、この二つが解消された事で、個人的にはもう強烈に満足度が高いのだが、2.0ではこの他にも色々とアップデートがされている。2.0のリリースノートを最初から順を追ってみていくと、
1. 新しいインタフェースとアイコン
素敵な木目表示(笑)と、トップメニュー他アイコンでわかりやすい表示体系に変わっている。iPhoneらしからぬ木目の背景は、なんか落ち着くような気もするし、iWoodと最高にマッチしそうな気がするw アプリのアイコン自体も、かなりカッコよくなって、フィードマークばっかりで、区別のつかない他のリーダと一線を画す感じ。
2. フォルダでの同期対応
これは前述のとおり。本当にうれしいアップデートだ。これがなかったことで、本当にByline 1.xは画竜点睛を欠く、といった状態だったと思う。もちろん、フォルダごとに未読数が表示される。
3. 内蔵ブラウザ搭載
これまで、キャッシュされた以外のコンテンツの閲覧、あるいはリンクをクリックした場合、Bylineは終了して、Safariが立ち上がっていた。2.0ではブラウザを内蔵したことにより、すべてByline内で表示が行われる。また、キャッシュされたコンテンツについても、新しく設定されたHTMLレンダリングをON/OFFするアイコンにより、デフォルト状態ではフィードされたコンテンツの表示、必要に応じてキャッシュされたフルコンテンツの表示を選択することができるようになった。
4. ノートの作成と削除に対応
まだByline 2.0上からテストしていないが、Google Readerでは標準の、フィード設定していないサイトを、メモとして登録する機能がByline上からも追加削除できるようになったようだ。
5. リンクをe-mailで転送可能
これでiPhone上から面白い記事を誰かにメールでフォワードできるようになった。
6. ★(Star)マークしたアイテムを、即arichive開始
まだ使い込んでないので実感していないが、かなり便利なアップデート。キャッシュしたい記事にマークした瞬間から勝手にキャッシュ化を開始するはず。地下鉄通勤など、通信が寸断されるユーザには、通信回復した状況で無駄なくダウンロードしてくれる、すごく効率があがるアップデートのはず。
7. iTunesでのバックアップ作業を遅延させない
前述のとおり。ありがたや。これで人並みに苦労なくバックアップができるようになる。
8. Archiveされたコンテンツは、フィード内容を置き換えない
これも前述のとおりで、フィードされた内容と、キャッシュされた内容をボタン一つで切り替えることができるようになった。Byline上でキャッシュされたコンテンツをレンダーするのはそれなりに時間がかかるので、これまでのように必要のない状況でまで、キャッシュされたコンテンツの表示を待たなくてもよくなった。
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