新規にiPhoneやiPod Touchを購入した場合、
殆どの場合正常にjailbreakすることができない。
これから購入しようと思っている人、要注意。
【Jailbreakできないモデル】
iPhone OS 3.1.3を最初から搭載している、下記モデル
- iPhone 3GS(16GB、32GB)
- 第三世代 iPod TouchMC086J/A (8GB)、32GB MC008J/A (32GB)、MC011J/A (64GB)
現在出荷されている上記モデルは、殆どが最新のOS 3.1.3を載せた形で販売されていると思われる。
jailbreakをするツールは複数あるが、上記のモデルをOS 3.1.3でjailbreakできるものは、今のところ存在しない。
【不完全なJailbreakしかできないモデル】
- iPhone OS 3.1.2以前を搭載している、iPhone 3GSおよび第三世代iPod Touch
幸運にも、iPhone 3GSや第三世代iPod Touchで、OS 3.1.2以前を搭載したモデルが購入できても、殆どのケースでこれに該当する。
Jailbreakすると、再起動する度に、iPhone 3GS/iPod Touchがリカバリー・モードになってしまう。(OSが起動できない)
リブートの度に、母艦(Mac/PC)につないで、jailbreakツールでjailbreakブートをする必要がある。この状態を、tethered jailbreak(紐付きjailbreak)とか、仮脱獄と呼ぶ。
iPod Touchならまだいいが、iPhone 3GSだと、外出時に再起動すると、母艦に再接続するまでは、電話としての機能を失う覚悟が必要。
しかも、運良く仮脱獄・tethered jailbreakできたとしても、これらのモデルは間違って3.1.3にアップグレードしてしまうと、jailbreakが可能な3.1.2に戻ることはできない。
【Jailbreakが可能なモデル】
- iPhone 3G、第二世代以前のiPod Touch
- 旧ブートROM搭載 iPhone 3GS
iPhone 3GSを新規に購入・契約をする場合、これに該当するケースは殆どない。ヤフオクなどで、中古iPhone 3GSを入手するとしたら、製造週が’09年40週以前を目安に、フルにjailbreakが可能な、旧ブートROMを搭載している機種を入手する必要がある。製造週番号について詳しくは、下記エントリを熟読のこと。
【iPhone3GS_JB】OS 3.1.3リリース後のJailbreak注意点【まとめ】
その上、運良く旧ブートROM搭載のiPhone 3GSを入手できたとしても、まだ問題がある。上記エントリにあるように、Appleは現状、3.1.3以外のOSバージョンへの復元を禁止している。したがって、jailbreakに失敗してOS 3.1.3になってしまった場合、現状jailbreakが不可能になる。jailbreak手法などを充分に吟味した上、間違って公式3.1.3にアップグレードしないよう、細心の注意を払った作業が必要だ。
【まとめ】
- 新規に購入したiPhone 3GS、第三世代iPod TouchはJailbreakできない可能性が非常に高い。
- 新規購入したものが、運良くjailbreakできたとしても、不完全な形になる。(tethered jailbreak = 仮脱獄)
- jailbreakが可能な、旧ブートROM iPhone 3GSを入手できたとしても、失敗すれば元の木阿弥。