【iPhone】 第3世代iPhoneに新CPU搭載の可能性?の、妄想の続きをしてみた。
もし、妄想どおりPA SemiのデュアルコアARM SoCが、新型iPhoneに搭載されるとしたら、そこではじめてFlashの実装が行われるのではないかな。
AppleがFlashをいつまでたっても、iPhoneでサポートしない大きな理由は2つあったと思う。
1. App Storeの立ち上げをFlashが阻害する可能性
Flashは独立したアプリケーションを開発することができる。立ち上がって間もない、かつマイナーなCocoa + Objective Cという、iPhoneの開発環境を、多くの開発者に受け入れさせさせるためには、Flashのような既に成熟した開発環境を並行するわけにはいかない。
App Storeで流通しているAppには、Flashで簡単に開発できるAppが多く含まれている。もし、当初からFlashがあったとしたら、これらはフ リーで勝手サイトで流通したり、もしくはAdobe自体が主導する、Flash Appサイトで販売されていたかもしれない。間違いなくApp StoreのApp増加と、トラフィックを阻害する要因になっていたかと。
が、もうiPhoneの開発コミュニティ立ち上げのために、他の開発環境を締め出し続ける時期は過ぎたかと。もう25,000ものAppが登録され、すさまじい数のトラフィックがあるApp Storeは、いまさらFlashの受け入れぐらいではで、そうそう揺らぎはしないかと。
2. 電池の持ちの悪いiPhoneの機能性をさらに損なう可能性
iPhoneが一番パワーを食っているのは、webのレンダリングを始め、ARMのCPUパワーを消費する作業だ。音楽やビデオの再生などは、全てDSPで行われ、電力の消費は最低限に抑えられているので、思いのほか電池を消費しない。Flashの再生は、ビデオであっても、アニメーションであっても、ほとんどの部分をCPUで計算するため、もし実装すると、iPhoneの電池の持ちに大きな打撃を与えると思われる。
もし、デュアルコアARMが実装されたiPhoneが登場すれば、これまで貧弱なCPU能力をピークまで利用し、長時間行っていた計算時間を短くすることができるようになる。そうなれば、webのレンダリングや、既存の機能での消費電力が抑えられ、全体に電池の持ちも改善するはずだ。
Flashも同様に、iPhone 3Gで実行するよりは、より高い効率、低消費電力、省CPUワークロードで実行できるようになるはず。Flashでのビデオ再生についても、Flashフォーマットにencapsuleされた、h.264動画を、DSP上でデコードする機能でもついでに載せてやれば、これも再生時の消費電力を抑えることができる。
Flash以外に同様の消費電力問題を抱える機能には、マルチタスクだ。CPUパワーがあがれば、こっちも実現の可能性が高いかも。
Flashをもし、iPhone 3G上で今サポートしてしまったら、「電池の持ちがさらに悪化したー」、とクレームの嵐になることは間違いないだろう。でも、もし新機種がより消費電力対性能が向上し、問題なくFlashの再生ができるようになれば、普段どおりAppleは、Flashのアップデートを、1Gにも、3Gにも同時に提供し、新機種への購入欲をさらに盛り上げることだろう。
消費電力の問題を抱えない、新機種を発売できれば、既存ユーザには、「iPhone、iPhone 3G上でFlashを再生する場合、バッテリー消費がより高くなる場合があります云々、だから新機種買え」と注意書きを出しておけば、問題なし。
ええ、私はもちろん尻馬に乗って買い換えますよーwww
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