スポンサーリンク

【レポート】Maker Faire Bay Area 2018

レポート

5月18-20日にアメリカのSan Mateo Event Centerで行われた、Maker Faire Bay Area 2018に行ってきました。写真と動画を結構撮って来たのでご紹介します。

 

 

Maker Faireって?

Maker Faireは世界最大のDIY展示会で、アメリカを発祥とし、全世界で定期的に行われています。日本でもMaker Faire Tokyoとして、年に一度開催されています。

“The greatest show and tell on the earth” (地球で最も素晴らしい発表会)がMaker Faireのテーマです。企業の参加もありますが、基本はDIYを愛する人たちが、自分たちの制作物を参加者に自慢したり販売したりするのが趣旨になっています。

Maker Faire, Makeについて詳しくはこちら 

 

Maker Faire Bay Areaはその中でも最大規模のイベント。会場になったSan Mateo Event Centerは全体で48エーカー、東京ドーム約4個分の広さを誇ります。

 

Maker Faire Bay Areaの展示には、大きく分けて室内でのブース展示と広大な敷地を利用した屋外展示があります。

Maker Faire |屋外展示

Maker Faire会場の屋外エリアには、巨大な作品や、室内では危険なものなどが展示されていたり、そこかしこ走り回っているものもあります。

 

▼Rapid Transitー組み込まれたモンスター達のオブジェが、音楽に合わせて火を吐きながら動きます。

 

Rapid Transitの火炎放射はかなり強力で、ちょっと離れて見ていても空気が熱かったです。 車内には火炎放射用の大きなボンベが幾つも搭載されていました。このクルマ、自走して会場まで来たっぽいですが、規制とか色々と大丈夫だったんでしょうか。

 

▼The Electric Bug -なつかしいビンテージビートルを電気自動車に改造した猛者が。

▼The Electric Bugーボンネットの中を見ると『本当にこれで外走って大丈夫か?』と思うような配線。でもきっとここまで自走して来たんでしょうねえ。

 

▼Can-Can Robotsーウェスタン風味の不気味ロボット。廃墟で突然動き出されたら、びっくりしすぎて心臓が止まりそう。

 

手前のロボットは持っているホウキで掃きながらその辺を走行したり、走ってきた他所のR2D2にちょっかいを出したりもしていました。

 

▼Sharky Go-Roundーサメのオブジェがいっぱいついた遊具。

 

▼Prosthesisー大きな注目を集めていた巨大ロボット。”Mechanical Racing Robot”という、レース競技を行うためのロボットのプロトタイプらしいです。Prosthesisという会社(団体?)が制作したみたい。

 

▼Prosthesisー実際に乗り込んで動かしてました。まだプロトタイプとの事ですが、もの凄い音を立てながら、ヨロヨロとふらつきながらジワジワと動きます。

これ乗るの怖いですね。観客席に倒れてきそうでそばで見ているだけでもちょっと怖かったです。

ロボットレース競技の実現までにはまだ時間がかかりそうですw

 

▼Pedal Powered Stage (自転車発電コンサート)ー手前の自転車でこいで発電した電力でバンドが演奏するというコンセプト。

 

 

▼The Electric GiraffeーProject” 巨大なキリンロボット。自走します。

 

▼Coke Zero & Mentosー100本以上ものCoke Zeroにメントスを投入、コーラを高く吹き上がらせるMaker Faireで恒例のショーです。

始める前にも警告していましたが、前列の観客には結構な量のコーラの噴水が襲います。ショーが終わった後に1/3ぐらい残ったメントス味のぬるいコーラをお土産に配るのも恒例のようです。Eepybirdsというチームが実演しています。Maker Faire Tokyoにも来日していました。

 

▼自作の移動舞台車で、ミュージカルみたいなのもやってました。

 

▼動かない大きな展示物はそこかしこにありました。

▼廃物の道路標識で作った装甲車

▼メカタコ (イカ?) ー触手がウネウネと動いて光ってました。

 

あと、会場のあちこちには屋台がたくさん来ており、多様なジャンクフードが楽しめますw

▼巨大なパエリヤ鍋ー何百キロものパエリヤが調理されてました。

やっぱアメリカはファストフードが一番うまいです。

▼それでも昼時になると人気の食べ物には結構な列が。

私は好物のGYROージャイロ・ギリシャのファストフードをいただきました。旨かったです。

 

Maker Faire | 屋内展示

メインの建物は2つあり、中では仕切られたブースの中で多数の展示が行われています。

 

▼すごく大きなジオラマと鉄道模型の走行展示ー”European Train Enthusiasts”とあるので、ヨーロッパの鉄オタが運営しているブースのよう。

 

▼Vintage Computer Federationービンテージコンピュータ連盟(?)のブース。

様々な年代物コンピュータが展示されていました。個人的にはかなりツボった展示。上の写真にはIBM-PCやApple IIその右はACE Computerが見えます。

▼AMIGA 2500と謎のコモドール・ポータブル

コモドールにポータブル機なんかあったんだ。それとも自作なんだろうか。謎。

▼IMSAI 8080とAltair 8800も。

Apple Iよりも前にあったホビー用コンピュータの元祖たちです。現物は初めて見ました。触ってもよさげだったのでスイッチなど動かしたりしました。ちょっと感動。

▼IchigoJamー日本のIchigoJam、子供のBASICワンボードパソコンが展示されていました。

 

▼会場のあちこちにはステージがあり、様々なプレゼンテーションが行われています。

 

▼Dr. Mitch Resnickーブロック型プログラミング環境、Scratch生みの親、MIT Media Labのレズニック教授もプレゼンテーションをしていたので拝聴してきました。

Scratchは今年末までに3.0にアップデートの予定。FlashベースからHTML5+JSベースへの大規模バージョンアップになります。結果としてようやくタブレット類でも動くようになるようです。また、新しいExtensionを使用した、音声認識や画像認識などの新しい機能を搭載するそうです。

プレゼンテーションのあとは、質問タイム。

少年『年末って言ったけど、Scratch 3.0は一体いつになったら出るの?』

Dr. Resnick『ぐぬぬ、俺らだって色々がんばってるんだ、分かってよ。』

など子供たちが結構いいツッコミもしてたりして、楽しませてもらいました。

 

▼Mini Arcadeー子供サイズで作った、アップライト型ゲーム機のレプリカ。ちゃんとギャラガやパックマンなどが動いていました。中身はRasPiエミュでしょうか。

 

注目が高いロボットは専用のパビリオンもありました。

 

▼R2-D2 Builder’s ClubーStar Warsロボットたちの展示

▼R2-D2いっぱいます。オーナーと外出するやつもいます。

 

▼HEBOCONヘボコンブースがあり参加者絶賛募集してました!ヘボコンはヘボなロボットを戦わせるコンテストです。ヘボロボット、英語にすると”crappy robots(ポンコツロボット)”で、ピッタリ過ぎて笑ってしまいました。

時間が合わず、残念ながら試合は見られませんでした。結構楽しめますので、Maker Faire Tokyo行かれる方はぜひ観戦をお勧めします。

 

▼動きませんが、こんなデカイロボットの展示もありました。

 

電気関係ばっかり紹介しておりますが、木工や手芸など、様々なジャンルのDIYが展示されていました。(写真撮ってないw)

▼Homegronw Villegeーこのパビリオンでは地元製の食べ物を展示紹介していました。

Maker Faire | 企業展示

個人だけでなく、企業もMaker Faireで展示や販売をしています。

 

▼Nintendo Labo Workshop

Nintendo LaboはMaker Faire Bay Areの筆頭スポンサー(Presenting Sponsor)でもあります。専用のパビリオンを持ち、Nintendo Laboを実際に使ってワークショップを行っていました。Nintendo LaboはMaker入門的な製品、すごくMaker Faireにマッチしたスポンサーになったと思いました。

 

3Dプリンターや、レーザー刻印機や巨大なカッターなど、DIYに必要なツールの展示は色々とありました。

 

▼光造形方式の3Dプリンター、お値段$3,495なり。

▼この精度の出力が僅か18分でできるらしい。

 

▼こちらは低価格な光造形方式の3Dプリンター。台湾のスタートアップ企業T3Dが制作。光源にスマホを使う。お値段驚きの$400。アメリカのリセラーを探しているそうです。

 

▼懐かしいニキシー管を使った時計を売っているブース。

今どきの真空管はロシアが作ってるのは知ってましたが、ニキシー管もロシアなんですね。よく考えればこれも真空管か。

 

▼IBM Q ー『IBM Q』ってなんや、と思ったらこれが量子コンピュータ(quantum computer)の計算機部分らしい。

何でこんなもの展示しているのかは聞く時間なかったので不明。でも今回最も場違いな展示だった気がします。

 

▼iFixitー何でも分解するiFixitのブース(?) には机も椅子もなく。床に座って分解談義。好きそうな人たちが熱心に聞き入ってました。

 

▼Learn to Solder by GoogleーGoogle提供、はんだ付け教室

▼LEDが点滅するバッジのパーツを貰って、ブースの中ではんだ付けします。

中ではかなりたくさんの人がはんだ付けに取り組んでいました。時間がなかったので自分の分は作らずにそのまま日本に持ち帰ってしまいました。

 

おまけ

 

今回久しぶりにアメリカでレンタカーを運転しました。オプションのナビは頼まず、道案内は全部Google Map頼りとしました。

ダッシュボードにつける台はアマゾンで格安品を買って持って行きました。

実際使ってみると、Google Mapのナビ機能、随分進化して使いやすくなっており、大変助かりました。Googleアシスタントで指示も出せるようですが、一つ問題が。カタカナデータのない地区や道路の名前を指示してしまうと、ナビがムチャクチャになり、運転中に非常に困りました。その後Googleアシスタントは使わないようにしたのですが、もしかするとシステム設定を英語にして、英語のGoogle Assistant & ナビにしてしまった方が使い勝手はいいかもしれません。

Maker Faire Bay Area会場の駐車場料金が凄く高かったため(2日目はなんと$50)、会場との行き来にはUberを使いました。色々あるUberですが、利用者的には引き続き非常に便利です。

アメリカでのUber利用に関しては下記エントリをご参考にどうぞ。

アメリカでUber 使ってみたらスゴイ便利だった
先週は仕事でアメリカにいました。 ここ数年、アメリカに行くと、近場の移動は大概Uber。現地の人が手配してくれて相乗りしていました。飲みの行き帰りなどでUberが大活躍。アプリですぐ近場にいる車を呼べるし、明朗会計だし、Uberはと...

 

あと、現地での携帯はPixel + Project Fiを使っていたのですが、iPhoneの方も開通させる必要があり、プリペイドのSIMを買いました。

右はプリペイドSIMカード単体($1)、左は$25分のPINが入ったパッケージです。併せて$26で購入。iPhone8に差して画面の指示に従って設定すれば簡単に使えました。プリペイド事情もすっかり便利になってよいですね。

 

Maker Faire Bay Area、現地からの報告は以上です。

タイトルとURLをコピーしました