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【iPhone_JB】blacksn0w改 RC2をFW 3.1.3で試してみた

iPhone_JB

現状、ファームウェア3.1.3をjailbreakできるツールには、pwnage tool 3.1.5と、sn0wbreeze v.1.5.1がある。

参考エントリ:【iPhone3GS_JB】OS 3.1.3リリース後のJailbreak注意点【まとめ】

FW 3.1.3にはさしたるメリットもなく、Dev-Teamもアップグレードは避けるようにすすめている。間違って公式FW 3.1.3にアップグレードしてしまえば、ベースバンドが5.12.01にアップグレードされ、SIMアンロックの手段がなくなってしまう。

当方では、pwnage toolで3.1.3のカスタムファームウェアを作成、ベースバンド5.11.07を維持したまま、安定して使用できている。
5.11.07をSIMアンロックするためには、blacksn0w RC1を使用することになるが、pwnage tool、sn0wbreezeともblacksn0w RC1の利用はサポートしていない。試してはいないが、3.1.3上でblacksn0wをロードして、リブートするとAppleロゴの無限ループ状態に なると言われている。

この問題に対処した、blacksn0w RC2が、リリースされた。本エントリのタイトルに 『blacksn0w改』と書いたが、実はこのRC2は、作者のgeohotがリリースしたものではない。msft.guyと名乗る人物が、独自に改良を 加えて、3.1.3対応としたものである。

リリースされたリポジトリ(cydia.pushfix.info)と、Cydia上の情報によれば、この人物はpushfix.infoの関係者のようだ。pushfixは hactivation時などのプッシュ通信問題に対処するCydiaアプリなので、blacksn0wの改良を請け負うにはもってこいと言えると思う。

今回、このblacksn0w RC2を実際に使ってみた。

 

いつものことながら、Jailbreak・SIMアンロックは自己責任で。


blacksn0w RC2は、前述の通り、cydia.pushfix.info というレポジトリにある。こちらはCydiaには標準で登録されていないので、手動で追加する。

 

▼レポジトリの追加後、Cydiaからblacksn0wで検索すれば、RC2が表示されるようになる。
今回テストした環境は、Pwnage Tool 3.1.5で3.1.3CFWを作成、JB済みのiPhone 3GS (旧ブートROM)、ベースバンドは5.11.07。

このCydiaでの説明によれば、msft.guyがパッチを作成、pushfix.infoがパッケージした とある。
非公式リリースではあるが、geohotが再配布を認めたバージョンである、とのこと。RC2 1.0リリース後、MyWiでのテザリングの問題に対応したとされる、マイナーアップデートがあり、現在最新のバージョンはRC2 1.1となっている。

インストールは、普通にCydiaから実行できる。インストール前に、iPhone OSのバージョン (3.1.3および3.1.2対応とされる)および、ベースバンドのバージョン(5.11.07のみ対応)を確認のこと。

通常のiPhone 黒SIMを入れた状態でインストール後、すぐに圏外→Softbank 3Gと認識された。blacksn0wをCydiaから入れた場合の通常の挙動だ。再認識は数秒で行われる。

ここで、Softbank 銀SIM (データ通信のみテスト)と入れ替える。同じく数秒で再認識が行われる。銀SIM用のキャリアプロファイルをインストールすると、問題なくSafariで 通信ができた。引き続き、Docomo SIMを入れてみた。同様にすぐに認識した。こちらでは音声通話をテスト、問題ない。

 

▼Docomo SIMを入れた状態のキャリア情報。ベースバンド(モデムファームウェア) 05.11.07で、Docomoがキャリアとして認識されている。

 

ここで、iPhone 3GSに一回リブートをかけてみる。blacksn0w RC1は、リブート時にトラブルを起こしやすく、異常にブート時間がかかったりする問題が散見された。これを踏まえて、RC2では再起動後のSIM/3G 通信の認識プロセスに時間を掛けて慎重にやっているらしい。

 

▼RC2導入後、リブート自体は通常のスピードだが、再起動直後の回線認識には、通常よりも時間がかかる。
Cydia上の解説によれば、3GSで45秒、3Gでは80秒かかる、とある。確かに再起動直後の『検索中』の表示時間は長めだ。
だが、前述の通り、再起動後のSIM入れ替えではほんの数秒で再認識が行われるため、利用に大きな支障はないと思う。

blacksn0w  RC1では、プッシュが不安定、不着になったり、WiFiを全く認識しなくなるという問題が、かなりの頻度で発生し、geohotも認めていた。今回の RC2では、この2つの問題が解消されているはずだ。ここまでで、RC2ではいずれの問題も確認されなかった。pushfix.infoはiPhoneの 通信環境の問題のエキスパートだろうから、問題が解消できるのも納得出来る話だ。

一方、RC2導入後、地下鉄などで圏内→圏外→圏内と移行した時の、電波の掴みに変化が見られる気がする。特に、圏内に入った時の再認識が、妙に速いような。気のせいかもしれないが…

さらに、RC1固有の問題としては、iPhoneがリブート時に、Appleロゴの無限ループ(内部でリブートを繰り返していたようだ)になるとい うのがあった。当方の3.1.2 + RC1環境では、ネットワークリセットの繰り返しにより、確実にこの文鎮状態を再現できた。

 

▼RC2の安定性をテストするために、ネットワークテストを連続3回実行する、ストレステストを行ってみた。

結果、問題全くなし。ご親切なtweet友達のみなさんが、途中でmentionを送ってくれたので、boxcarでのプッシュもきちんと届くのが確認できた。3回のネットワークリセットも、各回とも迅速に再起動が行われ、以前のRC1のように、途中で固まるような素振りも見せなかった。

ストレステスト終了後、WiFiの再度接続をテスト。こちらも問題なく、迅速にAPに再接続できた。RC1なら、まずなんらかの不具合がでるところだ。

 

【結論】
blacksn0w 『改』RC2、かなり安定しているようだ。3.1.3に対応するだけでなく、RC1で多く発生した、Appleロゴループ、WiFi接続、プッシュ不着問題も解消しているように見える。(当方のiPhone 3GS 旧ブートROM/Pwnage CFW 3.1.3/BB 5.11.07環境で試験した結果)

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